ダイエット薬を使う前に知るべき「適正BMI」
監修:医師・薬剤師監修
近年、リベルサス(GLP-1受容体作動薬)やオルリスタットなど、ダイエット目的で使用される医薬品が注目を集めています。しかし、これらはあくまで治療薬であり、効果的に、そして安全に使用するには「適正BMI」を理解しておくことが欠かせません。
BMIは肥満の指標としてもっとも世界的に使われている基準であり、ダイエット薬を用いるべきかどうかの判断材料にもなります。本記事では、適正BMIの考え方や、実際に薬を使う前に知っておくべき注意点、さらに体験談を交えて解説します。
BMIとは?正しい計算方法と基準
BMI(Body Mass Index)は、体重と身長のバランスから導かれる肥満度の指標です。
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m)²
例)176センチ65㎏の場合
65÷(1.76×1.76)=21 /BMI
日本人の「標準体重」は BMI 22 とされ、健康リスクがもっとも低いとされています。基準は以下の通りです。
- BMI 18.5未満:低体重
- BMI 18.5〜24.9:普通体重
- BMI 25〜29.9:肥満(1度)
- BMI 30以上:肥満(2度以上)
ダイエット治療薬が推奨されるのは、BMI25以上(肥満1度)からが一般的。医療機関でも、多くの場合「BMI25以上+生活習慣病リスク」を基準に治療介入が検討されます。
治療薬を使うべきかの判断基準
・少し太った程度(BMI24以下) → 基本は食事改善と運動で十分
・BMI25以上 → 医療的な介入の選択肢に入る
・BMI30以上 → ダイエット薬の効果が出やすく、必要性が高いケースが多い
薬はあくまで「補助」であり、生活習慣が整っていない状態では効果が実感しづらいこともあります。
体験談:BMI27の女性がリベルサスを使用したケース
30代女性(BMI27)がリベルサス3mgから開始した体験談では、1か月で体重が約2.5kg減少したとのこと。ただし「少食になりすぎて倦怠感が出た日もあった」と副作用についても触れています。
彼女の場合、食欲抑制の効果が強く出たものの、元々水分摂取が少なかったため、軽い頭痛を感じる日もあったといいます。薬の効果は確かにあったものの、同時に生活習慣の改善が必要であると感じたと述べています。
薬に頼りすぎるリスク
ダイエット薬にはメリットがある一方、過度な期待や誤った使い方によるリスクも存在します。
- 食欲不振が続き、栄養不足になる
- 胃腸症状(吐き気・下痢)が強く出る
- 「飲んでいれば痩せる」と誤解し生活習慣を改善しない
- 個人輸入の薬で成分量や品質が安定しないケースもある
特にBMIが正常範囲の人が使用すると、筋肉量が減って逆に代謝が落ちる可能性がある点は注意が必要です。
ダイエット薬を使う前に必ず行いたい3つのチェック
- BMIを正確に測定する
- 過去のダイエット方法と効果の振り返り
- 生活習慣病の有無(血糖・血圧など)を把握する
これらを確認することで、薬が自分に必要なのか、生活習慣の改善で十分なのか判断しやすくなります。
まとめ:適正BMIを知ることが成功の第一歩
BMIはダイエット薬を使うべきかどうかの重要な指標です。特にリベルサスのような強い作用を持つ薬は、BMI25以上での使用が基本とされています。
「痩せたいから薬を飲む」ではなく、「自分の体に必要な治療かどうか」を判断するためにも、まずはBMIを正しく理解し、生活習慣と合わせて考えることが大切です。
某薬局の薬剤師です。

