脱毛初期の「初期脱毛」とは?怖がらずに続ける理由
監修:医師・薬剤師監修
はじめに
ミノキシジル外用薬やフィナステリド(プロペシア)を使い始めたとき、多くの人が最初に驚く現象があります。それが「初期脱毛」です。
治療を始めたばかりなのに抜け毛が増える…。この経験は薄毛治療を始めたほとんどの人が通る道で、強い不安や「このまま続けていいのか?」という悩みに直結します。
しかし医師は口を揃えてこう言います。「初期脱毛は“効き始めのサイン”です」と。
初期脱毛とは何か?
初期脱毛とは、治療薬が毛根へ働き始めたタイミングで、古い弱った毛が押し出される現象のことです。
● 起きる理由(医師解説)
- 治療薬が休止期の毛根を“成長期”に切り替える
- その際、今まで生えていた“寿命の短い毛”が一気に抜ける
- 新しい毛が生える準備が始まり、古い毛が押し出される
つまり、抜け毛が増えること自体は発毛サイクルが動き始めた証拠なのです。
初期脱毛はいつ起きる?どれくらい続く?
- 開始2〜4週目に最も多い
- 期間は1〜4週間程度
- 長くても2か月程度で落ち着く
医師によると「薄毛治療を始める人の3〜5割に起きる一般的な反応」です。
実際の体験談:初期脱毛に悩んだ30代男性Sさん
20代前半から薄毛に悩み始めて、30代に入りAGA治療を始めようと決めました。
ミノキシジル5%を始めて2週間経過するとシャンプーのたびに抜け毛が増えて、逆に薄くなった気がして怖かったです。
しかし続けること1か月――
- 生え際に細い産毛が増える
- 抜け毛の本数が減る
- 頭皮のハリが改善
頑張って続けてよかったです。
医師が語る:なぜ怖がらなくていいのか?
- 初期脱毛は“毛周期が正常化している証拠”だから
- 抜けるのは“弱った毛”であり、新しい毛の成長準備が進んでいる
- 治療をやめると発毛サイクルが止まり、改善が遅れる
特にミノキシジルは「初期脱毛 → 発毛 → 増毛」と進む薬で、
初期脱毛を乗り越えると結果が出やすいことが知られています。
初期脱毛を軽減するための医師推奨ポイント
- 外用は1日2回、同じ時間帯で継続する
- フィナステリド・デュタステリドと併用すると安定しやすい
- 頭皮マッサージ・十分な睡眠で血流を改善
- 使用量を勝手に増やさない
治療薬は“使い続けることで最大効果が出るタイプ”です。
副作用レビュー:初期脱毛以外に出やすい症状
ミノキシジル(外用)
- 頭皮のかゆみ
- 赤み
- かぶれ
フィナステリド・デュタステリド
- 性欲低下(少数)
- 倦怠感(ごくまれ)
いずれも“重症化前の相談”が重要です。
いつ効果を実感できる?(医師の目安)
- 1〜2か月:産毛の増加
- 3〜4か月:太さ・密度が改善
- 6か月:見た目の変化を実感する人が増える
初期脱毛はあくまで発毛の入口であり、効果のピークは数か月先にあります。
まとめ:初期脱毛は「治療が効いているサイン」
初期脱毛は不安を生む現象ですが、医師はむしろ「治療が進んでいる証拠」と捉えます。
恐怖でやめてしまうのは非常にもったいなく、続けることで確実にメリットが期待できます。
本記事は一般的な医学情報および使用者の体験談をもとに構成されています。薄毛治療薬は必ず医師・薬剤師へ相談し、適切に使用してください。
某薬局の薬剤師です。

