医師が語る:ダイエット薬で失敗する人の共通点
監修:医師・薬剤師監修
はじめに
リベルサス、サクセンダ、オゼンピック、メトホルミンなど、海外で人気の「痩せる薬」。確かに食欲が減り、体重が落ちる人も多い一方で、「効果を感じられなかった」「続かなかった」という声も少なくありません。
では、ダイエット薬で失敗してしまう人にはどのような共通点があるのでしょうか。本記事では、医師が実際の臨床で感じたポイントと、使用者の体験談・副作用レビューを交えて詳しく解説します。
失敗する人の共通点① 即効性を求めすぎる
GLP-1やメトホルミンは、飲んだその日から劇的に痩せる薬ではありません。
- リベルサス → 効果実感まで2〜4週間
- サクセンダ → 少量から増量するため1か月は様子見
- メトホルミン → 代謝改善で緩やかな効果
医師が強調するのは「薬は体質を変えるサポート役」ということ。短期集中型の人ほど途中で諦めがちです。
失敗する人の共通点② 食事が“完全に自由”だと思ってしまう
特にGLP-1薬は食欲を抑える効果が強いため「食事を気にしなくていい」と誤解されがちです。
しかし、以下のような行動は失敗の典型です。
- 満腹感があるのに無理に食べる
- 高カロリーの飲み物を毎日飲む
- ストレス食いを抑えきれない
薬の効果を上回る食べ方をしてしまうと、当然体重は落ちません。
失敗する人の共通点③ 副作用で中断してしまう
とくにリベルサスでは以下の副作用が多く見られます。
- 吐き気
- 胸やけ
- 便秘や下痢
医師によれば、多くは「胃腸が薬に慣れるまでの一時的なもの」。少量スタートが基本で、3mg → 7mg → 14mgと段階的に増量すれば軽減されます。
失敗する人の共通点④ “飲み忘れ”が続く
特にリベルサスは以下の特殊な飲み方があります。
- 起床後すぐに飲む
- 水は120ml以下
- 服用後30分は飲食NG
飲み方が正しくないと吸収率が落ち、「効かない」原因の多くが飲み方にあります。
失敗する人の共通点⑤ 期待が“体重だけ”に集中している
医師が実際に見てきた成功者は、体重よりも以下の変化を重視します。
- 間食が減る
- 食事量が自然に落ちる
- 代謝が整う
- 血糖値の乱高下が減る
こうした変化が積み重なることで、結果として体重が落ちるのです。
体験談:ダイエット薬で失敗したケース
● 30代女性Bさん(リベルサス3mgのみで中断)
「飲み方が難しくて毎日同じ時間に飲むのが大変。吐き気が続いてやめてしまいました。」
→ 医師コメント:量が低すぎて効果が実感しづらい+飲み方のミスが原因。
● 40代男性Cさん(メトホルミン)
「油断して甘い飲み物を続けていたら全然痩せず。」
→ 医師コメント:食習慣が薬の効果を上回っている典型例。
医師が語る「成功する人の特徴」
失敗例とは逆に、成功する人には以下の共通点があります。
- 食事が自然に減ることを受け入れられる
- 短期でなく“3か月単位”で考えられる
- 副作用があっても少量で継続する姿勢がある
- 毎日決まった時間で服用できる
まとめ:ダイエット薬は“使い方が全て”
ダイエット薬が効かないのではなく、飲み方・期待値・習慣が合っていないケースが多くあります。
正しく使えば、食欲減少・満腹感の持続など、生活が大きく変わるほどの効果が期待できます。
本記事は一般的な医学情報および実際の体験談を基に作成しています。ダイエット薬の使用は必ず医師・薬剤師に相談し、自己判断せず安全に行ってください。
某薬局の薬剤師です。

