認知症は年齢を重ねた人に多いだけでなく。最近は30代や40代といった若い世代にも増えていると言われています。また自分で対策できない遺伝なども関係しているものの、ある程度は認知機能の衰えにつながるような生活習慣も関係しています。
ここで認知症リスクを高めないために知っておきたい、悪い生活習慣をご紹介します。
認知機能を維持していくためにも、普段何気なく行っている生活習慣を見直して、健康寿命を伸ばしていきましょう。
認知症とは
認知症とは脳の中にある人間の活動コントロールしている指令の部分が、何らかの原因で不具合が生じている状況です。
主にアルツハイマー型認知症と、脳血管性認知症、レヴィー小体型認知症の3つのタイプがあります。
特に多いアルツハイマー型認知症は、脳内にタンパク質が異常に溜まり神経細胞が壊れることによって起こります。特に記憶を悟っている海馬や側頭葉、頭頂葉が萎縮していくことが特徴です。
この部分が萎縮すると、迷子になりやすい空間障害や、見たものをきちんと認識できない状況や、物事を遂行する機能障害などが起きてしまいます。
1人よっては暴力的になったりうつ症状が起きたりと、対人行動にトラブルが起こる原因につながります。
認知症を引き起こす悪い習慣
認知症を起こすのは必ずしも年齢だけとは限りません。とても身近な病気だからこそ何気なくとっている生活習慣や、普段の考え方などが認知症の原因につながっていくのです。
早い段階から認知症の元となる悪い習慣を減らして、リスクを下げることがとても大切なのです。ここでは認知症になりやすい人の特徴についてご紹介します。
おこりっぽい性格の人
普段からおこりっぽい性格の人は、周囲から避けられてしまいなかなかコミニケーションを取る機会が少なくなってしまいます。特に年齢を重ねると退職しますます社会的に孤立しやすいです。
人との会話が少ないと嚢の日がなくなります。それとどんどん認知機能が低下していき、認知症の発症につながってしまうのです。同様に何事も1人でこなそうとする人は、他者とのコミュニケーションが薄くなりやすいです。
周囲の助けを全く必要としない生活は、素晴らしいことではあるものの認知症においては、他の人の存在が生活に不要とみなし周囲の人やものを認知する必要までなくなってしまうと脳が判断します。
責任感が強く自制心がある人ほど、実は認知症リスクが高いため充分注意しましょう。
食生活が乱れている
普段から外食が多く糖分や塩分の多い食事を続けている事は、高血圧や糖尿病といった生活習慣病につながってしまいます。この高血圧は脳梗塞や脳出血といった脳にまつわる重大な疾患を引き起こすきっかけになります。この脳出血が起こると脳血管性認知症を発症しやすいです。
また糖尿病はアルツハイマー型認知症の原因になる、アミロイドβの分解促進されづらくなってしまいます。タイプは違うもののどちらも認知症発症リスクを高めてしまうため、普段から塩分や脂質の多い食事には充分注意しましょう。
運動不足が続いている
運動不足による筋力の低下は、脳の指令に合わせて思うように体を動かせない状態が続いてしまいます。このような状態は続くと脳を押しにされる機会が減り認知症につながってしまうのです。
また運動不足により筋力が低下すると動く事はますます億劫になってしまいます。すると自然と行動が制限され、ますます脳の刺激が減ってしまうのです。
特に年齢を重ねて外に出る機会が減った人や、退職によって家に引きこもる時間が長くなった人ほど要注意です。認知症リスクを下げるには、普段から適度なストレッチや筋トレなどの運動習慣を身に付けることがとても大切です。
睡眠不足の状態が続いている
睡眠不足の状態がある人は、きちんと睡眠をとっている人と比べて認知症の発症リスクが高まってしまいます。
これは睡眠をとっていないと脳はきちんと休息を取れず、鬱興奮状態が続いてしまうためです。この興奮状態を放置していると、脳に負担がかかり、やがて認知機能の低下にまでつながってしまうのです。
特に睡眠不足に加えて昼夜逆転といった不規則な生活を続けている人も、言う自律神経の乱れにつながってしまいます。それと認知症の発症率数が高まるため、普段からしっかりと睡眠を取ることを心がけましょう。
アルコールに依存している
アルコールは脳への負担につながってしまいます。普段から毎日のように晩酌していたり、1度に大量のアルコールを摂取したりする人は、脳に大きな影響を及ぼし前頭葉などの記憶領域の萎縮につながってしまいます。
アルコールを取らない日を増やすなど手を1度に飲む量をできるだけ減らすことが認知症予防につながります。
またアルコールは肝臓への負担など他の臓器への心配もあるため、アルコールを摂りすぎてしまいがちな人ほど、変わりとなるストレス発散方法を見つけたり、睡眠の質を改善したりするなど考えることをおすすめします。
スマホ依存になっている
最近増えている若年性認知症の主な原因がスマホ依存によって、常に大量の情報を摂取していることも各関係しています。
現実の世界は見ないでスマホの情報のみに集中すると、脳に大きな負担がかかってしまいます。またそれだけでなくスマホによってすぐ検索し思い出そうとしない状況は、かえって脳の機能低下につながってしまうのです。
頭がぼーっとしたり少し前のことを思い出せなかったりする状況は、スマホの使い過ぎで情報に触れる量が多い可能性が考えられるのです。特に若年性認知症は30代や40代でも発症するため、普段からスマホ依存気味の人は、スマホを適度に使わない時間を設けるなど距離を置くことが大切です。
歯周病になっている
実は認知症の発症には、これまでの病気や怪我の影響を受ける可能性があります。例えば高血圧や糖尿病などの心臓や脳に負担かかる病気だけでなく、歯周病にも注意が必要です。
この歯周病は細菌が構内で繁殖し歯茎に炎症起こす状況です。病状が進めばやがてはが溶けるリスクにもつながってしまいます。
そこまで進行すると歯を失った結果噛む力が弱まります。人間は噛む回数が減ると脳への刺激まで大幅に減少してしまうのです。
そのため刺繍病によりアルツハイマー型認知症のリスクを高め、さらに認知症の原因となるアミロイドデータを蓄積させてしまうのです。
腎機能が低下している
歯周病だけでなく腎機能が低下している状態も、認知症につながってしまいます。この腎臓は機能が低下すると体の老廃物をきちんと排除できなくなってしまいます。体に不要な物質が体内に溜まったままでいると、脳にも大きな負担になり認知機能の障害を招いてしまうのです。
この腎機能の低下は塩分や脂質が多い食事や、アルコールなどの老廃物につながる食事をとっていることが深く関係しています。また体を休めていない睡眠不足が続いているといった、言う内臓に負担かかる行動も、やがて腎機能の低下を招いてしまいます。
認知症の予防につながる心がけ
認知症を防ぐには、日常生活で気をつけたいポイントがいくつもあります。また認知症の予防になる習慣を続けると、進行自体を遅らせる可能性も十分にあるのです。
認知症のサインがあればすぐに治療する
認知症が起こるのは早期発見によって、必要以上に進行することを防げます。
例えば物忘れがひどくなったり、感情をコントロールしにくくなったりするのは認知症の第一歩です。反対に無気力になり、気持ちが沈みがちな状況が続くことも、認知症のサインの1つです。よくうつ病などと混同されがちですが、認知症は脳などをきちんと検査すると別ができるため、気になることがあれば早期発見のためにも医療機関を受診しましょう。
食生活を見直す
認知症対策には良質な脂質を取り、余分な糖分を控えることが大切です。例えば青魚に含まれるdhなどの良質な脂質は、認知症対策に役立つと言われています。
他にも不足しがちなビタミンを摂るために緑黄色野菜やフルーツなども積極的に取りましょう。特に外食が多い人はバランスが偏りやすいため、自分で野菜スープだけでも作る、必ずサラダを添えるなど食材を幅広く取ることを心がけましょう。
1日10分から20分の運動を行う
認知症の予防には、普段からのウォーキングやジョギングが有効です。体に負担かかりすぎない有酸素運動は年齢とは続けられる上容易適度な刺激を与えられるのです。また体動かす事はストレス発散にも役立ちます。
運動習慣がない人はいきなり辛い筋トレや、ジョギングをする事は負担になってしまいます。あくまでも無理のない範囲で継続するために、1日10分から20分など短い時間での運動を意識してください。
また、気が悪いなどで運動できない時は室内でできるストレッチやヨガなどの簡単な運動を継続することで、無理なく運動習慣を生活に取り入れられます。
友人や知人と交流する時間を作る
認知症は人人とのコミュニケーション不足によっても起こります。コミュニケーション法適度に取る事は脳にとって良い刺激になります。
また人と話すことで悩みを溜め込みすぎず自分の考えをアウトプットする機会になります。ストレス解消も認知症予防において重要であるため、生きる限りに友人と会う時間を作りましょう。
ただし人と関わることがストレスになる人は、無理にいろいろなコミュニティーに参加する必要はありません。あくまでも気が合う人や、共通の趣味や楽しみがある人のみとつながり、こまめにコミニケーションを取るだけでも脳にとっては刺激になります。
まとめ
認知症になりやすい人は普段から脳への刺激が少ないことが原因の1つです。また脳に負担かかるような食生活の乱れや、運動睡眠不足なども深く関係しているため生活習慣のみ直しがとても大切です。
また自分で体調にいつもと違いがないかセリフチェックする上、1年1階はでも健康診断を受けるなどして健康状態を定期的に確認しましょう。また認知症の自覚症状が出てきたら、すぐに医療機関に図り治療スタートすることも進行を防ぐ上で大切です。
某薬局の薬剤師です。