海外で人気のデュタステリドとは?プロペシアとの違いを医師が解説
監修:医師・薬剤師監修
はじめに
近年、海外を中心にデュタステリド(Dutasteride)というAGA治療薬の人気が急上昇しています。
日本でもザガーロとして処方されており、その発毛効果の高さから「プロペシアより効くのでは?」という声も多く聞かれます。
一方で、効果が強い分副作用・リスク・向き不向きも存在し、正しい理解が不可欠です。
本記事では、医師・薬剤師監修のもと、デュタステリドの特徴とプロペシアとの違いを、体験談や副作用レビューも交えて徹底解説します。
デュタステリドとは?
デュタステリドは、AGA(男性型脱毛症)の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制する内服薬です。
● 作用の特徴
デュタステリドは、脱毛に関与する5α-還元酵素の1型・2型の両方を阻害します。
これはプロペシア(フィナステリド)が2型のみ阻害であるのと大きく異なる点です。
- 脱毛の抑制効果が強い
- 薄毛が進行しやすい頭頂部・前頭部の両方に効果
- 発毛実感までのスピードが比較的早い
海外でも「フィナステリドからデュタステリドへ切り替える人」が増えています。
プロペシア(フィナステリド)との違い
| 薬名 | 阻害する酵素 | 効果の強さ | 向いている症状 |
|---|---|---|---|
| デュタステリド | 1型+2型 | 非常に強い | 前頭部・頭頂部どちらも薄い人 |
| プロペシア | 2型のみ | 中程度 | 軽度〜中度のAGA |
総合的な発毛力はデュタステリドのほうが高いことが報告されています。
【体験談】デュタステリドに切り替えた30代男性のケース
● プロペシアでは“現状維持”が限界だった
「半年ほどプロペシアを飲んで、抜け毛は減ったけど“ボリュームが増える”まではいかなかったので悩んでいました。ネットで検索しながらデュタステリドに変えてみようと思い個人輸入で試すことにしました。」
● デュタステリドへ変更後の変化
「切り替えて2か月ほどで産毛が濃くなり、3〜4か月で髪の密度が上がったのを実感。
特に前頭部のスカスカ感が改善したのは大きかったです。ボリュームも出てきたので個人的に満足した効果を得られました。」
● 副作用も感じた
- 性欲の減退(軽度)
- 精液量の低下
「よく言われる副作用ですが、気になると言えば気になるけど、薄毛改善のほうが大事だったので続けています。」
デュタステリドのメリット
① 発毛効果が強く、満足度が高い
海外レビューでも「発毛実感はデュタステリドが圧倒的」という声が多いです。
② 前頭部の薄毛にも強い
プロペシアが効きにくいM字にも反応しやすいとされています。
③ 長期継続で髪密度が上がりやすい
1年継続したユーザーの多くが「写真で見ても分かる変化」を感じています。
デュタステリドのデメリット(副作用)
● 性機能系の副作用
- 性欲減退
- 勃起力の低下
- 精液量の低下
どの程度出るかは個人差がありますが、プロペシアより副作用頻度が高い傾向。
● 妊娠中の女性は触れないほうがよい
薬の粉に触れるだけで影響の可能性が指摘されており、取り扱いに注意が必要です。
● 高価格帯である
プロペシアより値段が高いのが一般的。継続コストがネックになる人も。
医師が解説:どちらを選ぶべき?
● デュタステリドが向いている人
- 薄毛が進行している人
- M字・前頭部も薄い人
- プロペシアの効果が弱かった人
● プロペシアが向いている人
- 軽度〜中度のAGA
- 副作用が心配な人
- コストを抑えたい人
まとめ:発毛力はデュタステリドが上、リスクはやや高め
- デュタステリドは1型・2型酵素を抑えるため発毛効果が強い
- プロペシアは副作用が少なく初期治療に適している
- 効果と副作用のバランスで選ぶことが重要
本記事は一般的な医学情報および体験談に基づいて作成しています。デュタステリドやプロペシアの使用は必ず医師・薬剤師に相談し、自分に合った治療を選択してください。
某薬局の薬剤師です。

