水虫薬は塗り薬と内服薬どっちが効くの?
白癬(いわゆる水虫)はカビ(皮膚糸状菌)による感染症で、自然に治ることはほとんどありません。きちんとした薬による治療が必要です。
治療薬には塗り薬(外用薬)と内服薬(飲み薬)があります。どちらが効果的なのかは、症状の種類・広がり方・感染部位によって異なります。特に、個人輸入では海外製の高濃度外用薬や内服薬が選択肢になるため、違いをしっかり理解することが大切です。
塗り薬と内服薬の基本的な違い
項目 | 塗り薬 | 内服薬 |
---|---|---|
作用部位 | 皮膚表面に直接作用 | 血流を介して爪や深部まで届く |
効果の範囲 | 軽症・限局型に有効 | 爪・広範囲・難治例に有効 |
使用期間 | 1日1〜2回、数週間〜数ヶ月 | 数週間〜数ヶ月(爪白癬は半年以上) |
副作用 | かぶれ・刺激感など局所 | 肝機能障害など全身的な副作用 |
処方の難易度 | 市販・個人輸入で入手しやすい | 医師の管理が推奨される |
塗り薬(外用薬)の特徴
軽度〜中等度の水虫には塗り薬で十分効果が期待できます。海外では、以下のような有効成分を含む外用薬が個人輸入で入手可能です。
- テルビナフィン(Terbinafine):最もよく使われる抗真菌薬。真菌の細胞膜合成を阻害。
- ケトコナゾール(Ketoconazole):皮膚糸状菌に加え、カンジダにも有効。
- エコナゾール、クロトリマゾール:古くからあるアゾール系。
外用薬は皮膚表面に直接作用</strongするため、患部を清潔・乾燥に保ったうえで、広めに塗るのがポイントです。1日1〜2回、症状が治まってからも2〜4週間塗り続けることで再発を防ぎます。
内服薬の特徴
爪白癬や広範囲の白癬には、内服薬が有効です。内側から血流で薬を届けるため、爪や角質の奥深くまで治療成分が届くというメリットがあります。
- テルビナフィン錠(Terbinafine Tablets):最も一般的。爪白癬で約6〜12週間服用。
- イトラコナゾール錠(Itraconazole Tablets):広範囲・難治例に使用される。
内服薬は肝臓で代謝されるため肝機能への影響があり、医師の管理下での服用が推奨されます。ただし、個人輸入でも入手可能で、正しい用量・期間を守れば高い治癒率が期待できます。
症状別:どちらを選ぶ?
- 足の指や足裏の限局的な水虫 → 外用薬で十分
- 爪に白癬がある(爪白癬) → 内服薬が効果的
- 広範囲に広がっている・長年治らない → 内服薬+外用薬の併用がベスト
個人輸入での購入ポイント
- 有効成分と濃度を必ず確認(テルビナフィンが標準)
- 偽造薬対策として信頼できる代行業者を利用
- 内服薬は肝機能への影響に注意。長期使用は自己判断で中断しない
- 外用薬は広め・長めに塗ることで再発予防が可能
まとめ
水虫治療は症状によって塗り薬と内服薬を使い分けることが重要です。軽症なら外用薬で十分治せますが、爪や広範囲に及ぶ場合は内服薬が必要になることもあります。海外の治療薬を個人輸入で活用する場合は、有効成分・安全性・期間をしっかり確認したうえで使用しましょう。
某薬局の薬剤師です。