低用量ピルとアフターピルの違い
避妊について調べていると、「低用量ピル」と「アフターピル」という2つの言葉を目にする機会が多くあります。
どちらも妊娠を防ぐための医薬品ですが、目的・使い方・効果の考え方はまったく異なる薬です。
特に、「低用量ピルを飲んでいればアフターピルはいらない?」「アフターピルを常用しても問題ない?」といった誤解は少なくありません。
本記事では、医師・薬剤師監修のもと、低用量ピルとアフターピルの違いを、一般ユーザーにもわかりやすく、かつ医学的に正確な情報として解説します。
低用量ピルとはどのような薬か
低用量ピルは、エストロゲンとプロゲスチンという女性ホルモンを少量ずつ配合した毎日服用する避妊薬です。
主な作用は以下の通りです。
- 排卵を抑制する
- 子宮内膜の増殖を抑える
- 子宮頸管粘液を変化させ精子の侵入を防ぐ
これらの作用が組み合わさることで、正しく服用した場合の避妊成功率は99%以上と非常に高い効果が得られます。
また、低用量ピルは避妊だけでなく、生理痛の軽減、PMSの改善、月経周期の安定、経血量の減少など、生活の質を向上させる効果も期待できます。
アフターピルとはどのような薬か
アフターピル(緊急避妊薬)は、避妊に失敗した、または避妊できなかった性交後に服用する緊急対応用の医薬品です。
主な作用は以下の通りです。
- 排卵を遅らせる、または抑制する
- 受精や着床が起こりにくい状態を作る
性交後できるだけ早く服用することで効果を発揮し、一般的には72時間以内、または120時間以内の服用が推奨されます(成分により異なります)。
アフターピルは、あくまで「緊急時の避妊手段」であり、日常的な避妊目的で使う薬ではありません。
低用量ピルとアフターピルの決定的な違い
① 使用目的の違い
低用量ピルは妊娠を未然に防ぐために継続的に使用する薬です。
一方、アフターピルはすでに避妊に失敗した可能性がある状況で使用する薬です。
② 服用方法の違い
低用量ピルは毎日1錠を決まった時間に服用します。
アフターピルは、性交後できるだけ早く1回(または2回)服用します。
③ 避妊効果の考え方
低用量ピルは、服用を継続することで常に避妊効果が維持されます。
アフターピルは、服用が早いほど避妊成功率が高く、時間が経つほど効果は低下します。
④ 体への負担
低用量ピルはホルモン量が少なく、長期使用を前提に設計されています。
一方、アフターピルは一時的に高用量のホルモン作用を利用するため、吐き気、不正出血、倦怠感などの副作用が出やすい傾向があります。
低用量ピルを服用していればアフターピルは不要?
低用量ピルを正しく毎日服用できている場合、基本的にアフターピルが必要になるケースは多くありません。
しかし、以下のような場合は注意が必要です。
- 2日以上の飲み忘れがあった
- 服用開始直後のシートで飲み忘れた
- 嘔吐や下痢により吸収不良が疑われる
このような状況では、避妊効果が低下している可能性があり、補助的な選択肢としてアフターピルを検討する価値があります。
アフターピルを常用するのは問題ない?
アフターピルは緊急時に有効な医薬品ですが、常用には向いていません。
理由として、
- ホルモン負荷が大きい
- 月経周期が乱れやすい
- 避妊成功率が低用量ピルより低い
といった点が挙げられます。
日常的な避妊を考える場合は、低用量ピルをベースにする方が、身体的にも精神的にも安定しやすいと言えます。
個人輸入でピルを選択するという考え方
低用量ピル・アフターピルはいずれも、継続性や入手のしやすさが重要となる医薬品です。
個人輸入代行を利用することで、
- 通院の手間を減らせる
- 自分の生活リズムに合わせて入手できる
- 継続使用しやすい価格帯で確保できる
といったメリットがあります。
特に低用量ピルは、安定して継続できる環境を整えることが、避妊効果と満足度を高めるポイントです。
医師・薬剤師目線でのまとめ
低用量ピルとアフターピルは、同じ「避妊薬」であっても役割はまったく異なります。
日常的な避妊・体調管理には低用量ピル、万が一の事態への備えとしてアフターピルを理解しておくことが重要です。
それぞれの特性を正しく理解し、自分のライフスタイルに合った選択をすることで、より安心して避妊に向き合うことができます。
監修:医師・薬剤師監修
某薬局の薬剤師です。

