うつ病のサインは身近なところに隠れています。
実は自覚がないケースもあり、精神だけでなく肉体的な変化を実感しているケースもあるのです。そんなうつ病に多いサインとその対処法をご説明します。
精神的なうつ病のサイン
うつ病の症状は人によって異なりますが。主に精神的な部分に大きな変化が起こりやすいです。
次のようなうつ病の初期症状がないかか、長く続いていないかチェックしてみましょう。
新しいことにチャレンジできない
常に気持ちが憂鬱で、新しいことにチャレンジする勇気が出ないことはうつ病の初期症状の1つです。
また新しい個体への興味自体が湧かずに、現状維持を好もうとすることも、脳が新しい刺激への強いストレスを感じている可能性が考えられます。
特にやりたい事はあっても、どうしても取り組めない悩みや、心ではやろうと思っても体が追いついていかないといった、心と体のバランスが追いついていない状態もと言ううつ病に多いサインの1つです。
何かとイライラしてしまう
うつ病の症状の1つが常に何かに引き立てられるような不安感があり、イライラしてしまう状況も多いです。
本来はそこまで急ぐ必要がないことも、今やらないと落ち着かないと急に不安になったり、やけにイライラして誰かに八つ当たりしたくなったりする状態が続いてしまうのです。
うつ病と言えば落ち込んで動けなくなる状態をイメージする人が多いですが、脳の機能低下の影響によってイライラして攻撃的になることも症状の1つといえます。
自分には価値がないと感じている
うつ病の症状の1つが自分には価値がないと感じてしまう状況です。
うつ病の初期症状のうち、何かと自分が悪いと思い自分を責め立ててしまう傾向があります。これはうつ病の脳機能の低下によって、本来は自分が悪くないことでも、すべて自己責任だと幸せなくなっている状況です。
自分には価値がないと必要以上に感じた結果って言う何事にも取り組めなくなり、ずっと自分を責める辛い気持ちが続いてしまいます。これらの状況は、小さな失敗などでも長く引きずる傾向があります。
ちょっとした失敗でも自分の価値がないと考えてしまう原因になるため、充分自分の心を観察した上で、必要であれば治療を受けることが大切です。
死にたくなってしまう
うつ病の症状が進むと、命を立ちたいと言う死にたい欲求が高まってしまいます。これは無気力の感覚やて言う自分には価値がないと言う気持ちが強まることで起こるものです。また何かせき立てられるようで、常に落ち着かずそわそわする気持ちから解放されたい状況からも、いっそう死にたいと言う状況になってしまうのです。本来死にたいと思う気持ちは正常な状態とは言えません。
多少辛いことがあっても人は、生きようと前を向いて進んでいこうとするものです。今すぐ死にたい、このような人と関わりたくないと言う気持ちが強いのならかなりうつ病が進行しているサインです。そのため速やかに誰かに協力してもらい、医療機関を受診することをお勧めします。
身体的なうつ病のサイン
うつ病の症状は精神的な部分だけでなく、感情ややる気にコントロールされ体の状態にもいつもと違う変化が出ることがあります。ここでは身体的なうつ病のサインについてご説明します。
極端に食欲が落ちている
うつ病になるとすべての欲求が薄くなってしまいます。その中でも食欲はて言う食べることが面倒と感じたり、何かにつけて食べるよりも休みたいと言った状況が起きてしまうのです。
食欲は本来人が生きていく上で欠かせない欲求です。この食欲がなくなり、何を見ても美味しそうだと感じなかったり、実際に食べても味はあまり感じなかったりする状況は、うつ病による脳機能の低下の可能性が考えられるのです。
何もしていないのに体がだるい疲れやすい
うつ病になると脳がぼーっとして言う何かにつけて疲れやすさを感じてしまいます。外からの刺激に弱くなっており、日光や大等の刺激によっても、体に大きなストレスにつながってしまうのです。
特に何もしていないのに常に朝から体がだるい、何か仕事や勉強を少しでもすると疲れが取れないといった状況は、精神的に弱まっている際かもしれません。
特に忙しい日々の中だと、慢性的な疲れを感じてもうつ病とは自覚しづらいです。実はうつ病を発症していて、脳機能の低下による慢性的な疲労のリスクも考えられるのです。
頭痛や肩こりがひどい
頭痛日ごろから感じる頭痛や肩こりなどの症状も、うつ病の影響を受けている可能性があります。
うつ病の状態が続くと体の緊張がなかなかほぐれず、言う脳だけでなく肩周りや背中、頭の周辺なども緊張状態が続いてしまいます。それと筋肉の硬直状態が続き慢性的なコリへと発展してしまうのです。
特に頭痛や肩こりが続き、ずっと座っていても辛い、寝て起きた時から体が固いと感じたりする時は、うつ病の可能性も疑ってみましょう。特に定期的なストレッチやマッサージなどを取り入れても、すぐに凝りを感じるときは、精神面での不調の可能性があるのです。
睡眠を取りたくてもすぐ目が覚める
うつ病の症状に多い状態が、眠りたくても眠れない睡眠不足の状態になってしまうことです。鬱病と不眠症がセットになりやすいのは、神経の状態が推正常にならず、夜になっても興奮状態や、強い不安感から脳が休まらない状況が続くためです。
またせっかく寝付けたとしても、数時間ですぐ目が覚めるなど、中途覚醒が多いこともうつ病の初期症状に多いです。
また慢性的な睡眠の質の低下、睡眠時間の減少によってますます頭がぼーっとし、パフォーマンスも落ちてしまいます。
結果的に仕事のミスも増えて悪循環により、自分は価値がない、仕事がしたくてもできないといった悩みに苦しめられてしまうのです。
周りの人から見たうつ病のサイン
うつ病は自覚症状がない人もいます。しかしひまわりから見てもいつもと話したときの雰囲気が違ったり、感情の出し方や対応の仕方が変化することで気づくケースもあるのです。
周りに思い当たる人がいたら、本人が気づかないうちにうつ病に苦しんでしまっているかもしれません。可能であればその人に適切な治療を受けさせられるように、さりげなく相談に乗ってみることもおすすめします。
いつも表情が暗い
うつ病を発症してしまうともともと明るかった人でも、笑顔が少なくなり表情が暗い印象になってしまいます。うつ病になるとまるで別人になってしまったかと思うほど、性格も変わってしまう傾向があるのです。何かと表情が暗く、話していても元気がなさそう、何かと反応が遅くやる気はなさそうと感じる人はうつ病を発症している可能性が考えられるのです。
落ち込む時期があっても本来であれば数日すればだんだんと回復していきます。このような表情が暗い、何かと反応が遅いと言って状態が数週間も続く場合はうつ病の可能性が考えられるのです。
涙もろくなってしまった
もともとそんなに泣くようなタイプではなかったのに、何かにつけてすぐ涙が出てしまう、ちょっとした人からの言葉に傷ついて涙が止まらなくなる、何も起きていないのにいきなり涙が流れるといった状態はうつ病のサインの1つです。
特にこの涙もろくなってしまう状態は、ある程度カレーによっても起こるものです。しかし泣こうとするタイミングではなく、ちょっとした表紙でも涙がボロボロと出てしまうのは自律神経や、脳の機能に異常をきたしている可能性があります。それだけ精神的に不安定になっているサインであるため、休息が必要なタイミングともいえます。
お酒やタバコの量が増えた
お酒はタバコの量が一気に増えることも、うつ病が大きく関係しています。うつ病になると何かとイライラしたり、誰かに急かされたりしているような感覚に苦しむ傾向があります。このようなイライラや落ち着きがない不安を解消するために、自然とタバコの本数が増えたりお酒を飲む回数も増加する傾向があったりするのです。
特に普段あまりお酒を飲まなかった人が、急激に毎日のように印象するようになったのなら要注意です。不安を和らげるためにお酒やタバコに逃げている可能性があります。うつ病の治療どころか、タバコやお酒による体への負担も心配のため、思い当たることがあれば、精神的な方のケアや適切な治療が必要なのかもしれません。
うつ病は医師に相談から始めることが大切
うつ病はうつ病と認めたくない人も多くいます。本人が病院を受診したくない場合は無理に医者に連れて行こうとすると帰って大きなストレスになってしまいます。
またうつ病患者の半数が死のうとする気持ちを抱えています。このような状況は、急を要するため辛い状況をしっかりと聞きましょう。
また無理をして頑張れや、甘えるなといった言葉は本人を追い詰めてしまいます。本人が自殺したいなどの厳しい状況を打ち明けてくれたのなら、まずは率直に死なないでほしいと言う気持ちを伝えましょう。
その上で本人に寄り添い、話を聞くことが大切です。また本人の気持ちの整理をつけるためにも、相談に乗りつつも少しずつ医師によるプロの治療を受けることがとても大切です。
うつ病は治療により症状を落ち着けていくことが可能です。あくまでも精神的な甘えではなく脳の疾患だと自覚し、適切な投薬治療などを受けることが重要なのです。
まとめ
うつ病の症状は、疲れや睡眠不足などの状態でもよく起こるため、なかなか判断しづらい部分があります。しかしこのような暗い気持ちが長く続いたり、死にたいと言って気持ちが強まったりするのは、単純な日ごろからの疲労ではなくうつ病による脳の異常の可能性が考えられるのです。
だからこそうつ病は誰にでもかかる病気とだと自覚しその上で周りが気づいたり、自分自身もセルフチェックしたりすることが大切です。
身近な存在である家族へ友人が、まずうつ病のサインを出している人に声をかけることが大切です。その上でメンタルクリニックなどの専門機関を受診し、カウンセラーなどに相談してみることを始めましょう。
某薬局の薬剤師です。