エチゾラムの効果・効能と特徴【医師が教える抗不安薬の全て】
デパスという抗不安薬に関しては、1980年中頃に発売されておりまして、エチゾラムはデパスのジェネリックとなっています。
デパスジェネリック、ジェネリック医薬品に関しては、先発薬よりも、かかるコストが抑えられているために、安価に販売をすることができるようになっているのが非常に魅力的なのです。
こちらのジェネリック医薬品に関しては、先発薬と別の製薬会社から発売された商品となっています。
抗不安薬に関しては、ご存知でしょうか??
抗不安薬とは、安定剤・精神安定剤とも言われることがありまして、不安な感情を抑える事がメインの服用目的となっているのです。
内科や整形外科での処方、エチゾラムに関しては、よく確認されていまして、患者さんの多くは支持されています。
エチゾラムとは、抗不安薬の中でも、特に強い抗不安作用を持っていますから、取り扱いに関しても、注意が必要になってきます。
これからは、エチゾラムと他の抗不安薬との比較、エチゾラム自体の特徴や効果などに関して、お知らせしていくようにします。
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エチゾラムの特徴
具体的に、エチゾラムとは、どんな特徴を持っている抗不安薬なのか、ご存知でしょうか??
まず、エチゾラムという抗不安薬に関しては、抗痙攣作用と催眠作用と抗不安作用と筋弛緩作用の、4つの作用を持ち合わせています。
4つの作用の強さとは、エチゾラムを含め、それぞれの抗不安薬の中で、異なる事が分かっています。
これからは、医薬品の持続性と即効性、それぞれの抗不安薬の強さに着目していくことにします。
強い抗不安作用
強い筋弛緩作用
中等度の催眠作用
弱い抗けいれん作用
個々の人によって感じられ方は違うものの、基本的には、上記効果の強弱を感じられるようになっています。
エチゾラムとは、心身のリラックス効果をもたらす医薬品となっていまして、筋弛緩作用・抗不安作用に関しては、他と比較して強めのものが確認されています。
エチゾラムとは、精神科のみならず整形外科でも処方されておりまして、肩こりが筋肉の緊張によって引き起こされている場合には、非常に優れた効果を発揮するのです。
しかし、この効果にはデメリットが全くないというわけではなく、足の筋肉が緩んでくることによって、ふらつきによる思わぬ転倒を引き起こしてしまう事も想定されます。
特に高齢者の方の使用には注意が必要とされまして、軽々と利用してしまうと、転倒によって骨折を生じさせてしまうなど、別のトラブルを引き起こしてしまう事も考えられます。
弱くもなく強くもない中程度の睡眠作用も確認されていまして、睡眠薬として、エチゾラムを眠りやすいコンディション作りに利用する事はできるようになっています。
また、この不眠、眠れない症状が不安や緊張感によるものであれば、就寝前にエチゾラムを服用する事は効果的となっているのです。
エチゾラムという医薬品服用のデメリットを指摘するならば、エチゾラムの強めの作用を求めて、エチゾラムに頼りすぎて、多くの人が依存状態になってしまうリスクが存在するという事になります。
即効性と持続性という事に焦点を当てますと、エチゾラムに関しては、特に優れているとは言い難いです。
エチゾラムとは、約3時間を経た後に効果が最大になるとされていまして、即効性を重視するならば、他の医薬品を利用した方が良いでしょう。
薬効に関しても特に長いというわけではなく、その場その場での服用で症状の解消には便利でしょうが、一日中効果を持続させる必要があるという人には、複数回の服用を強いられるなどありますから不便でしょう。
日に3回程度の服用が必要になってくるため、これが、依存状態になる事を促進してしまう事があります。
このことから、エチゾラムの特徴を簡単にまとめますと、以下のようになります。
【良い特徴】
抗不安作用が強く、不安をしっかりと改善させてくれる
筋弛緩作用が強いため、身体をリラックスさせたり肩こりの改善などにも役立つ
催眠作用もまずまずあるため、眠りやすくしてくれる
ジェネリック医薬品であり薬価が安い
【悪い特徴】
抗不安効果が強く、作用時間も短いため依存になりやすい
筋弛緩作用・催眠作用からふらつき・転倒や骨折の原因となりうる
効果を持続して安定させるには、3回など1日に複数回服用しないといけない
上記のことから、エチゾラムの特徴を簡単にまとめさせて頂きますと、深刻な副作用が確認されるものの、強い効果は確認されるために、様々な方が愛用されています。
後々になって副作用のデメリットに苦しめられる事になりますから、しっかりとした効果が感じられるとは言っても、使いすぎは厳禁となっています。
必要な期間だけ、必要な量を服用することが最も大切になっていまして、副作用などの害を表に出さないようにするために、医師の指導通りに適切に利用するようにしましょう。
エチゾラムの抗不安作用の強さ
抗不安薬には、エチゾラム以外にも、多種類のものが用意されていると言えます。
そのため、医師は、それぞれの人にあった、最適な抗不安薬を選択を行っています。
数多くの抗不安薬の中でも、エチゾラムとは、抗不安作用の強いものとなっていまして、他の抗不安薬と比較すれば、下図のようになっている事が分かります。
作用時間(半減期)抗不安作用
グランダキシン短い(1時間未満)+
リーゼ短い(約6時間)+
デパス短い(約6時間)+++
ソラナックス/コンスタン普通(約14時間)++
ワイパックス普通(約12時間)+++
レキソタン/セニラン普通(約20時間)+++
セパゾン普通(11-21時間)++
セレナール長い(約56時間)+
バランス/コントール長い(10-24時間)+
セルシン/ホリゾン長い(約50時間)++
リボトリール/ランドセン長い(約27時間)+++
メイラックス非常に長い(60-200時間)++
レスタス非常に長い(約190時間)
あくまで1つの目安という事になりますが、エチゾラムとは、不安を緩和する作用には優れた抗不安薬となっていまして、上の図のデパスとエチゾラムは同等の抗不安薬という事で、ご参照ください。
エチゾラムは使われる疾患は
エチゾラムの適応疾患としては以下のゃうになりますが、エチゾラムとは、具体的に、どのような疾患に利用されるのか、ご存知でしょうか??
●神経症における不安・緊張・抑うつ・神経衰弱症状・睡眠障害
●うつ病における不安・緊張・睡眠障害
●心身症(高血圧症、胃・十二指腸潰瘍)における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ・睡眠障害
●統合失調症における睡眠障害
●下記疾患における不安・緊張・抑うつおよび筋緊張
頸椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛
上のように書いてしまうと、少し難しいように感じられるかもしれませんが、大まかには、身体的に筋肉の緊張が確認されたり、精神的に不安や緊張が確認された時などに、利用可能となっています。
腰椎症、頚椎症という整形外科的な症状の改善に利用されたりもしますが、基本は、エチゾラムとは、鬱病や神経症の精神疾患の改善に利用する事になっています。
不安障害には、社会不安障害やパニック障害というものがありまして、昔でいう神経症、不安な感情が病的に高くなっている状態である事を指します。
エチゾラムの服用によって鬱病に伴う不安感や緊張感、不眠解消を手助けする効果は期待できますが、エチゾラムそのものに、抗うつ作用があるわけではないため、直接、うつ病を改善していく事を期待する事はできません。
心身症とは、精神的な事が関係して身体に異常が発生してしまう事を言いまして、精神(心)が関係しないで、胃潰瘍になったり、血圧が上がってしまったりという支障を心身症であると言ったりはしません。
なので、ストレスによって血圧が上がったり、胃潰瘍になってしまったりというのは、心身症であると、はっきりと言えます。
統合失調症を、皆さんは、ご存知でしょうか??
統合失調症自体を、エチゾラムによって改善する事はできないものの、エチゾラムによって、統合失調症の人によくある、不眠症の改善を行う事はできるようになっています。
特に精神的な異常を来していない方でも、不安や緊張というものはあるものですが、これに対して、抗不安薬のエチゾラムを服用するという事は通常ありません。
というのも、このような事に対して、エチゾラムを服用して、不安や緊張を抑える事はできるものの、普通の人にとっては、副作用などのデメリットの方が大きいからという事になります。
医師が患者の不安感が、抗不安薬の服用が必要なレベルに達していると判断した場合にエチゾラムが利用されまして、筋肉の緊張を効果的に解す目的でも、利用される事はあります。
これは、腰痛症、筋収縮性頭痛、頸椎症である場合、過度の筋肉の緊張によって症状が益々悪化する事が考えられれば、エチゾラムが利用されるのです。
エチゾラムが向いている人は?
エチゾラムの服用が向いている、そのような人を、ご紹介する事にします。
エチゾラムとは、得られるものは大きいものの、反動としての副作用が気になることも多くある、ハイリスクな抗不安薬と言えます。
確実にしっかりとした効果が感じられやすいために、エチゾラムはよく利用されていますが、依存性のリスクなどは高いために、最初から安易に用いてばかりいる事はオススメできません。
他の抗不安薬を利用して、まだ不十分であると感じられる場合に、エチゾラムという抗不安薬を利用すべきでしょう。
抗不安作用同様に、エチゾラムの筋弛緩作用は強く確認されるために、その効果によって、高齢者の方は、店頭なのリスクを生じさせてしまう可能性が考えられます。
また、即効性に関しても、エチゾラムが特に優れているというわけではなく、血中濃度が最大になるまでには、約3時間て費やす事になってしまいます。
血中濃度が最大になるまで、高い即効性を期待するのであれば、
・クロチアゼパム(商品名リーゼ)
・ブロマゼパム(商品名レキソタン)
・ジアゼパム(商品名セルシン)
↑のような抗不安薬を利用された方が、約1時間ほどで血中濃度が最大になりますので、よっぽど優れた即効性を体感できるようになっているのです。
個人差はあるものの、高い即効性が必要とされる場面での抗不安薬の服用となるのであれば、デパス(エチゾラム)以外のジアゼパム(商品名セルシン)のような抗不安薬を服用した方が高い満足感を得られる可能性があるのです。
エチゾラムの半減期は約6時間となっているために、1日長く効果を持続させたい場合には、他の効果時間の長い抗不安薬の服用をされた方が良いのではないでしょうか。
エチゾラムであると、1日ので、複数回の服用を強いられるので、かなり面倒ではないではないでしょうか。
エチゾラムの作用機序
エチゾラムの作用機序が、どのようなものなのかについて、これからは、ご紹介する事にします。
ほとんどの抗不安薬が属していると言われているベンゾジアゼピン系に、エチゾラムも属していまして、この系統は、脳神経の中でも、GABA-A受容体という部位に作用するとされています。
抗不安作用(不安を和らげる)
筋弛緩作用(筋肉の緊張をほぐす)
催眠作用(眠くする)
抗けいれん作用(けいれんを抑える)
上記の4つの作用を主に示します。
ベンゾジアゼピン系の中でも分類がありまして、抗不安作用が強いものに関しては、ベンゾジアゼピン系抗不安薬と呼ばれる事になります。
もちろん、強い抗不安作用が強い、エチゾラムも、ベンゾジアゼピン系抗不安薬とい事になります。
同じように、ベンゾジアゼピン系の中で、強い催眠作用が確認されるものには、ベンゾジアゼピン系睡眠薬という呼ばれ方がされるのです。
エチゾラムに関しては、
強い抗不安作用
強い筋弛緩作用
中等度の催眠作用
弱い抗けいれん作用
を持っています。
一般的には、ベンゾジアゼピン系の医薬品は、上記全ての効果を持っていまして、その中で、それぞれの強弱が見られるのです。
例えば、抗不安作用は強いけれど、抗痙攣作用に関しては、あまり強いものは期待できないというベンゾジアゼピン系の医薬品も存在しているのです。
その逆のものも存在します。