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水虫

水虫を予防・治療するのに必要な6つのこと

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水虫を予防・治療するのに必要な6つのこと

足の裏は、あなたの健康を守る源
水虫になると、QOLは確実に低下する
白癬菌は感染力がとくに強いわけではなく、水虫になったからといって生命にかかわるほどの病気だと心配する必要はありません。とはいえ、自分勝手な治療を行ったり、放置したままでいると、歩くのさえ苦痛になるほどの痛みに襲われることもあります。
また、化膿させないまでも、足がむずむずして仕事に身が入らない、靴を履くと痛みが走る、暖房の効いた場所へ行くと猛烈に痒くなる、旅行に行ったりしたときに水虫と知られる
のがはずかしいなど、生活に支障をきたし、患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフー生活の質)を確実に低下させる病気なのです。
これは、痒みや疼痛(とうつう)、患部の見た目の悪さなどが、それだけで大きなストレスの原因になりうるからです。
また、水虫になる人が多い40代から50代は、成人病の発症度が高い世代でもあります。この年代のストレスは、血圧を上昇させる誘因ともなり、ひいては糖尿病を含めた成人病を助長させます。つまり、ストレスの原因でもある水虫が、間接的に他の病気を招く原因になるようなことはいくらでもあるのです。

水虫がストレスの原因になるワケ

足の裏が水虫におかされると、足の健康だけではなく、ストレスによって心の健やかさも奪われかねないのはなぜなのか、ちょっとだけ専門的な説明をしてみましょう。
「足は健康の源」といわれます。これは足に運動・知覚神経が集中していることに起因しています。
人が歩くとき、大脳や反射神経中枢にむけて、全身の感覚器官から多くの情報が送りだされることはご存じでしょう。送信された情報は、到着後すぐさま処理され、体の動きをコントロールする指示信号となります。この場合の感覚器官とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5感をさします。そして歩いたり走ったりなど、運動するときには、この5感の中でも足の裏にある触覚が重要な働きをしているのです。
足の裏は、歩き出す前に、地面が軟らかいか硬いか、平坦かデコボコ道か、あるいは斜めなのかなどという情報をキャッチし、脳に送ります。同時に、直立した姿勢の位置関係なども足の裏からコンスタントに中枢神経に伝達されています。あたりまえのように歩いているなかでも、足の裏が膨大な情報を脳に伝達しているからこそ、スムーズに体が動いていくのです。
ところが、水虫や爪水虫にかかり、足の裏に痒みや痛みを覚えるようになると、どうしても足をかばう形で歩こうとするため、触覚の機能がはたせなくなり、バランスを崩しやすくなるのです。また、歩く・走るなどの運動ができなければ、全身の筋力が当然おちるわけですから、健康を維持する妨げになっても不思議ではないでしょう。これが、「足は健康の源」といわれる由縁でもあります。
しかも、足の裏の支障は、自律神経の働きまで低下させる要因にもなるのです。体の反射機構の中には、自律神経反射という作用があります。主に皮膚などへの刺激によ
ってつくり出される感覚刺激が反射的に自律神経に呼びかけ、自律神経の機能を活発化させたり、大脳の働きを高めたりすることです。眠くなっても、外気に当たったり冷たい水で顔を洗うと、頭がすっきりするのもこの働きのためです。
同様に、2本の足で立つということは、足の裏から感覚刺激が自律神経に働きかけている状態にあるわけです。また、足の裏のツボを押したり、青竹を踏んだり、健康サンダルを愛用したりすることが流行していますが、これは、足の裏を刺激することで間接的に自律神経に働きかけ、ひいては大脳を刺激するねらいがあってのことです。反面、足の裏の健康が損なわれ、触覚の機能が十分に働かなくなるということは、それだけ自律神経へ送られる
刺激も弱くなり、全身の健康状態が停滞してしまうことを意味するのです。
とくに、自律神経は体の変化を心に伝える重要な役目も担っています。体に変調が起これば、それは自律神経を通って心に伝わるの
です。体の不快症状が続くとストレスがたまり、心が不安定になるのもこのためです。
つまり、運動感覚の源を担う足の裏が、体の健康とともに、心の健康のカギを握っているといっても過言ではないのです。
足の裏は第2の心臓
一万、「足の裏は第2の心臓である」という言葉を聞いたことがある人も多いことでしょう。歩いたり走ったりして足を動かせば、足の筋肉が伸び縮みします。同時に血管も伸縮し、血行が促進されます。足の裏の働きが足の運動を助け、全身の末梢血管のすみずみにまで血液を送り込む。心臓と足の裏は遠く離れていても、実は相互の働きを助け合っているというわけです。また、足の裏を働かせれば血行がよくなるのですから、心臓の負担を軽減させ、ひいては成人病の予防や克服にもつながるのです。足の裏の健康を保つことが、心身の健康を促すうえでいかに重要か、おわかりいただけたでしょう。「たかが水虫」と思っている人は、水虫が引き起こす不快な症状が、2次的な病気を招きかねないことを認識すべきです。
そして、もし、今あなたが水虫の症状に悩んでいるのならば、水虫を治すためだけでなく心身の健康を保つためにも、できるだけ早く自分にあった最もよい治療を始めることをお勤めします。

水虫の治療は生活ケアと薬物療法の2本柱

そこでここからは、水虫を治し、再び白癬菌に感染しないための治療と予防の方法を述べていきましょう。
治療の第一の目的は、現在の症状を根本から治し、健康な足の裏を取り戻すことです。同時に、あなたの身の回りに潜む白癬菌を退治し、再発しないようにすることも大切です。そのためには、薬物療法と併行して生活ケアを行うことが重要なポイントとなってきます。
近年、水虫を初めとする真菌症の研究が進み、大変優れた薬が開発されてきています。にもかかわらず、日本国民のおよそ10分の1にあたるこ1200万もの人が水虫にかかっているのは、治療方法が適切でないことにあわせて、日常生活の中でのケアが十分ではないためと考えられます。
水虫の人が素足で歩いた場所を調べると、ほとんどのところで白癬菌が検出されます。また、皮膚が直接触れる靴の中やスリッパ、風呂場の足ふきマット、布団なども白癬菌が付着しやすい場所です。つまり、いくら効果のある薬を使用していても、身の回りから白癬菌を追い出さない限り、再び白癬菌の宿主にされてしまう可能性が非常に高いのです。
反対に、日常生活の中で、薬物療法に併行して白癬菌の繁殖を防ぐ細かな配慮ができれば、水虫を早く治すことにつながりますし、家庭内感染を防ぐことにもなるのです。
それでは次に、日常生活の中で心がけるべきことと、その中で薬をどのように用いれば効果を最大限に発揮できるのか、具体的な方法について探っていきましょう。
「水虫予防・治療の6ヵ条」を守っていただければ、ほとんどの水虫は改善に向かうことでしょう。
●水虫予防・治療の6ヵ条
第1条:毎日、石けんでよく洗い、患部を清潔にする
第2条:蒸れにくく、爪に負担をかけない靴を履く
第3条:薬は患部の周囲まで広く薄く塗る
第4条:症状がなくなっても、薬は最低半年から1年は続ける
第5条:爪水虫は爪が治っても周囲に薬を塗り続ける
第6条:家族に同じ症状の人がいれば、一緒に治療する

第1条 毎日、石けんでよく洗い、患部を清潔にする

消毒薬より石けんのほうが効果がある
水虫がカビによるものならば、消毒薬で殺菌すればいい。そう考えて、患部に消毒薬を塗りつける人がいます。しかし、これは何度もいいますが、非常に危険なことです。
消毒薬を塗れば、瞬時に菌が死ぬと勘違いしている人が大勢いますが、これはまずあり得ません。強力な殺菌作用を持つ消毒薬に、数分間足を浸してくことで死滅に追い込めるのは、皮膚表面に付着している生命力の弱い菌だけです。また、そんなことをすれば菌より先に人間の皮膚細胞がまいってしまうことでしょう。白癬菌は堅い角質に包まれてヌクヌクと生活していますので、強力な消毒薬でも菌までは到達できないのです。
それよりも、水虫の治療に意外な効果を発揮するのが石けんです。白癬菌は角質層に取りついていますが、角質層は毎日はげ落ちていますので、まず、皮膚の表面にこびりついた汗や脂、アカなどを落とすことです。石けんでよごれを十分に落として乾かせば、表皮細胞の新陳代謝が早くなり、皮膚の表面についた白癬菌やその他の細菌は感染する間もなく角質層とともに落ちてしまいます。
つまり、水虫治療の第一歩として必要なのは、特別に用意する消毒薬ではなく、どこの家庭にも必ずある身近な石けんなのです。
石けんを使用するときの注意点
水虫をはじめとする皮膚カンジダ症や、トビヒ、オデキなどの感染性のある皮膚病の場合、皮膚を清潔に保つことが重要です。そのため、石けんが有効に働きます。ただ、どんな石けんも多少の刺激性をともなうため、ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗い、皮膚を傷つけることはよくありません。
症状があまりにもひどいとき、たとえば次の⑴や⑵などの場合は、石けんの刺激にさえ過敏に反応することがあるため、より刺激性の弱いものを選んだほうがいいでしょう。
⑴カブレなどを併発したとき。
⑵分泌物の多い病巣や患部が赤くはれあがっているとき。
治療のためだといって、なにも高価な石けんを使用する必要はありません。高価な石けんは香料が多分に含まれていることがあり、かえって患部に余計な刺激を与える原因にな
ることもあります。治療には、香料の少ない刺激性の弱い石けん(ふつうの化粧石けん)を選ぶことが大切です。
ただ洗えばいい、というワケではない
毎日、風呂に入っているし、足もちやんと洗っている。それでも水虫になったというのなら、これは洗ったつもりになっているだけで、洗い方が十分でない証拠です。
足は一日にコップー杯もの汗をかくといわれます。このため、足は最もほこりゃアカがこびりつきゃすい部位なのです。とするならば、顔や手などより、とくに念人りに洗わなければ、白癬菌や他の細菌が付着することを防ぐことはできません。
洗い方は、まず最初にぬるま湯を足全休にかけ、表面の汚れをさっと流します。それから、よごれがとくにこびりつきゃすい指と指の間を石けんの泡でていねいに洗っていきます。このとき、指のまたを一本一本開いてしっかりと洗うことが大切です。また、ナイロンタオルや軽石などでゴシゴシこすると皮膚を傷つけてしまうため、手やタオルで足の指をくるむように優しく洗うようにします。足の洗い方は習慣ですから、親が子どもたちにていねいに教えるとよいでしょう。
また、重症で石けんが使えないときには、ぬるま湯でやはり足のまたまで1つ1つていねいに洗い流すようにします。このとき、くっついた足の指は開き、十分にぬるま湯をかけてあげるようにします。
風呂から上がったら、今度は乾いたタオルで水分を完全に拭き取りましょう。皮膚が乾燥したら外用薬をぬります。こうすれば成分が浸透しやすく、十分な効果が期待できます。
ただ、「足を清潔に保つことが大切」と話すと、今度は神経質なほどに一日何度も足を洗う人がいます。こうすると、逆に角質をふやかしすぎてしまい、かえって白癬菌が寄生するのに都合よい環境を提供することになります。足を洗うのは、夜寝る前と起床後など、1日1、2回で十分です。「足を蒸らさず、暖めず、いつも清潔に」を心がけてください。

第2条 蒸れにくく、爪に負担をかけない靴を履く

水虫の発症率は足の形に関係する
ところで、足にも人それぞれの個性があります。足の大きさや大さ、指の長さや土踏まずのアーチの形など、十人十色です。そしてこの違いが、実は水虫の発症率に大きく影響しているのです。水虫にかかった人の足を見ると、いくつかの共通点が見受けられます。この共通点のうち一つでも該当するものがある人は、水虫にかかりやすい足をしているといえるでしょう。では、どんな足の持ち主が水虫になりやすいのか、簡単に紹介します。
・短くて太い指をしている。
・指と指との隙間がなく、ピッタリとくっついている。
・指があまり動かない。足の指を間くことができない。
・外反母趾である。
・土踏まずと地面との隙間がほとんどないほどの扁平足である。
・足が肉厚で全体的にずんぐりしている。
以上のことを総合してみると、風通しの悪い足をしている人ほど水虫になりやすいといえるでしょう。これは白癬菌が高温多湿の箇所を好むという理屈にピッタリと合致します。こうした足は、ひとたび白癬菌に感染すると治りにくい傾向があるため、注意が必要です。そうはいっても、足の形を変えることはできません。そこで、履く靴によって、発症や悪化を防ぎます。靴を選ぶポイントは、蒸れにくく、爪に負担をかけないものかどうか。これをクリアできる靴こそが、水虫になりやすい足の形をカバーできるよい靴といえるのです。
靴は極力通気性に優れ、ヒールは3〜5センチ程度のものを
靴は、丈の高さに比例して通気性が悪くなります。最も通気性に乏しいのは、建築現場などで働く人が利用する安全靴や魚屋さんなどが履く長靴です。近年、女性に大人気の足にフィットするブーツも、スッキリとかっこうよく見えますが、大変蒸れやすく、水虫を増殖させる代表的な靴の一つです。一方、丈が低くても底が合成の革靴は、水虫の温床となりやすいので要注意です。
また、以前は男性特有の病気とされてきた水虫が、いまや男女関係なく罹患している原因の1つが、かかとの高いハイヒールにあります。ハイヒールは女性にとって足を美しく見せ
るために欠かせないアイテムでしょうが、ヒールの高い靴ほど足を痛めつけるものはありません。指先が圧迫され、爪にかかる負担が大きいのです。爪が弱れば、白癬菌にとっては格好の住処になります。爪水虫にかかる女性の多くは、ハイヒールの愛用者でもあることが多いのです。
だからといって、ヒールが低いほうがよい靴だとも一概にはいえません。通常、素足で直
立している状態では体重の約80%がかかとに、10%が親指のつけ根や他の4本の指にかかっています。ところがヒールが高くなると、それだけ指のつけ根にかかる比重が高くなり、上体が前に傾きます。一方、低すぎると上体が後ろに反り気味になる、というデータがあります。つまり、ヒールのある靴を履くときは、高すぎるのはもちろんのこと、低すぎても足を疲れさせる要因になるのです。だいたい3〜5センチのヒールが足に負担をかけずに自然な姿勢で歩ける高さだと考えればいいでしょう。
ただ、職業柄どうしても通気性の悪い靴やヒールの高い靴を履かなければならないときは、会社の中ではサンダルで過ごしたり、昼休みは靴を脱いで足の通気をよくするだけでも、水虫をずいぶん予防できます。また、子どもの場合、上履きや体育館シューズ、運動靴などは一週間に一度は必ずきれいに洗い、日光で十分に乾かすことも足の裏の健康につながります。
何度もいいますが、湿った靴をそのまま放置したり、同じ靴を履き続けることは白癬菌の増殖を促します。汗による湿り気を求めて細菌類が付着し、異臭を放つようにもなります。
多忙な毎日では、つい気に入った靴を続けて履くようになってしまいがちですが、靴は何足か用意してローテーションで履くようにしましょう。
本来、靴は足を守るためのものです。ところが逆に、靴が足を痛めつけ、水虫の増長を促す原因になっているのも事実です。人間の健康には足の裏の健康が欠かせないと先に書きま
したが、もう一度、足の負担を和らげることの大切さを考えていただきたいものです。
上手な靴の選び方
では、具体的にどんな靴を選べば足の負担を軽くできるのか。現代社会の中では靴と縁を切ることは不可能なのですから、靴選びはできるだけ慎重に行いたいものです。 あなたが靴を購入するとき、どこにポイントを置いているでしょうか。価格、デザイン、素材、色などを優先してはいないでしょうか。靴は自分のもう一つの足ともいえる存在です。
ならば、自分の足にピッタリとくる靴かどうかを第一の条件にすべきでしょう。無理なく正しい姿勢で歩行できる靴、長時間履いていても疲れない靴こそがよい靴といえるのです。
靴を履いていて、まず疲れを感じるのはなんといっても土踏まずです。直立し、あるいは歩行するときに、最も負担がかかるからです。そこで、土踏まずが十分にサポートされている靴かどうかも、靴選びの重要なポイントとなります。この他、
・靴底がやや厚めで、しかも柔らかい素材を使用している(ただし、近年若い女性を中心に流行している極端に底の厚い靴は、正しい歩行を妨げるため論外です)
・つま先にゆとりがあり、足の指を圧迫しない
・アキレス腱に食い込んだり、かかとが当たったりしない
・ヒールはあっても3〜5センチくらい
ということも、足に負担をかけない靴の条件として挙げられます。
一方、人の足は左右対称ではないということを念頭におき、大きいほうの足にあわせて靴を選ぶことも大切です。もし、もう一方の足と靴との間にすきまができて、靴がパカパカしてしまうようなら、やわらかな素材の中敷きを入れ、調節するようにしましょう。 デザイン重視で靴を選び、大切な足の骨を歪ませてしまう人が後を絶ちません。これではまさに本末転倒であり、足にとって最悪の選択といえます。ピッタリ合う靴を愛用することが、足をはじめとする体全体の健康を守るうえで何よりも重要なのです。
靴は、足に合ったものを選び、爪の小外傷を避ける。ハイヒール、先のとがった靴はときどきに。
清潔な靴下を履くことも大切
水虫を予防するには靴同様に靴下に気を遣うことも大切です。靴下も足を保護するために生まれた物ですが、足を蒸れさせやすく、場合によっては足の裏を痛める原因にもなります。
そこでまず重要なことは、靴下は毎日必ず取り替えるということです。当たり前のようなことですが、男性の中には「きょうはそれほど汚れていないから」と、翌日も同じ靴下を着用してしまう人がいます。白癬菌に感染しないためには、夏の湿気の多い時期だけでなく、冬も靴下は取り替えなければなりません。というのも、現在はどこへ行っても暖房が完備されているため、外の気温がどんなに低い日でも、相当の汗をかいているものだからです。
靴下の素材で避けたほうがよいと思われるのがウールです。
ナイロン素材の物も蒸れやすいため、以前は、水虫の人には木綿素材の靴下を勧めていましたが、現在では化学繊維の生地も蒸れにくく乾きやすいという優れた性質を持つようになってきました。なかには木綿と同程度の長所を持つ生地もあるようです。
ただ、やはりウールは蒸れやすく、水虫患者にはお勧めできません。冬の寒い日などは愛用者が増えますが、水虫の人が暖房の効いた部屋でウール素材の靴下を履いていれば、それはまさに白癬菌を培養しているようなもので、猛烈な痒みに襲われたとしても不思議はないのです。水虫でない人も、予防を考えれば、木綿、麻、絹などの通気性、吸湿性に富んでいる靴下を着用するほうがよいでしょう。

第3条 薬は患部の周囲まで広く薄く塗る

外用薬は患部を清潔にしてから塗ること次は薬の使い方について説明しましょう。
まず、外用薬は足をきれいに洗ってから塗るようにします。風呂上がりに患部の水分をていねいに拭き取り、その後、皮膚が乾燥してから外用することが、成分を深部まで浸透させるコツです。また、薬は患部だけでなく、その周囲まで広く塗ります。こうすると、健常部に白癬菌が拡大することを抑えることができるのです。
多くの場合、白癬菌が足全体に広がっている人が多いので、靴で隠れる部分全体へ、とくに趾間、爪の周囲、かかとへ念人りに塗るように。
薬物療法では、一日の使用量と回数は規定通りに行うことが基本です。ときどき、「いっぱい塗ったほうが早くよくなると思って」と、規定以上の量を患部に塗る人もいます。気持ちはわからないでもありませんが、塗布する量が多くなると、皮膚が湿りすぎて不潔になったりします。薬は一人ひとりの症状や成分濃度などにあわせて処方されていますので、決まった分量以上に使っても、効果は半減するどころが、かえってよくない結果を招きかねません。
最近の外用薬はかぶれを起こすことは少なくなりましたが、100人に一人はかぶれることがありますので、外用してかえって悪くなる場合は、すぐに医師に相談してください。

あなたの水虫にはどの外用薬が適切か

「いったい、どの薬が一番水虫に効果があるのだろうか」
膨大な種類の薬を前に、水虫にかかっている人なら一度はそう迷うことでしょう。水虫薬のタイプとその上手な使い
方についてお話しします。 外用薬を大きく分けると液剤(チンキ)とクリームと軟膏があり、その中間にゲル状のものもあります。スプレーやパウダーもありますが、これは特殊なものです。
外用薬は水虫治療の基本で、その使い方次第で、治療の経過は大きく追ってくるものです。自分が利用する外用薬について正しい知識を取得し、薬の効果を最大限に活かせる方
法を知ってください。
〈液剤(チンキ)の特徴と扱い方〉
アルコールが基剤になっている液剤には、しみるものが多く、症状が悪化している患部には使用できません。反面、すぐ乾くためにつけ心地がよいという利点もあります。ただ
し、この乾きやすいという利点は、浸透力に欠けるという欠点の裏返しでもあります。そのため、塗った後に拭き取ったりはせず、薬を指で広めにのばして、自然にゆっくりと乾かすことが欠点をカバーするコツです。
使用時は、患部とその周囲にまで広めに塗ることが大切です。塗布方法は容器によって異なります。液剤の容器は先が細長いノズル式になっているものが多く、液が余分に出ないように工夫されています。この場合は、直接患部に塗ることができます。
容器にノズルがついていない場合は、コットンや綿棒に液をしみこませ、点を描くように少しずつ塗っていきましょう。決して容器から直接患部に薬をかけてしまってはいけません。
余分な薬が流れ出るばかりか、適量の薬が行き渡らず、無駄が多くなってしまいます。同時に患部以外の皮膚を刺激し、痛めつける原因になります。
〈クリーム基剤の外用薬の特徴と扱い方〉
クリーム状の外用薬はベタベタするため、つけ心地が悪いと嫌う人もいます。しかし、このタイプは長時間皮膚に成分がとどまり、浸透力に長けているため、水虫の治療には最も多く使われ、私は、90%以上の患者さんに対してクリーム基剤を処方しています。
塗り方は、まず指の先に少量取り、患部を中心として広めに薄く塗るところは液剤と同じですが、塗布後、塗りすぎて畳やシーツについてしまうようであればつけすぎです。私は、「余分な薬はティッシュで拭き取ってください。その程度の少量で十分効果がありますよ」と説明しています。足を洗うと薬が落ちてしまうのではないかと心配される人も多いのですが、薬は角質層内へ吸収されますので、後で洗っても1〜2日間は効力が持続します。
軽症で水虫の範囲の挟い患者さんでも、一週間に一回くらいは予防の意味で足の裏全体に薬を薄く塗ってください。他の部位に白癬菌が広がっていくのを防ぐことができます。
〈軟膏基剤の特徴と扱い方〉
軟膏が基剤の水虫薬もあります。クリーム基剤のものよりさらにベタつくのであまり使用されませんが、刺激性も少ないため、水虫が急に悪くなったり、冬で足底がカサカサしたり、亀裂ができてとても痛むときなどに使用します。
〈その他の外用薬の特徴と扱い方〉
スプレー式の水虫薬もあります。スプレー式の薬は操作が簡単で使用しやすいものの、不必要なところまで薬を散布してしまうことが問題点でもあります。なかには、医療薬ではなく抗菌作用と消臭を目的にしたスプレーもあります。これは、履き物などに直接吹きかけるためのもので、患部につけても治療効果は得られません。選ぶときによく注意してください。また、足の清潔さや乾燥に効果があるパウダーもあります。これも医療薬ではなく、悪化防止と予防に使用するためのものです。軟膏やクリーム剤をよく擦り込んだ後につけると、乾燥が早くなるという利点があります。
以上が主な外用薬のタイプになります。これらの特徴から考えて、患部がしみるときには軟膏剤を塗り、症状が軽くなってきたらクリーム剤を用いる。そして、悪化防止や予防にはスプレーやパウダーを使用するというのが薬選びのポイントだといえるでしょう。

しつこい角質増殖型足白癬や爪水虫の薬の塗り方

前項で述べた方法が、それぞれの外用薬の基本的な使い方になります。ただ、角質増殖型や爪水虫のように、角質が非常に厚い部分には、基本的な塗布方法では成分が浸透しにくいことがあります。そのときはまず角質をやわらかくし、薬の浸透率を上げる必要があります。
たとえば、爪水虫で爪の先端部が水虫におかされているケースは、この部分を爪ヤスリでごく軽くこすり、その上から薬を塗りましょう。すると、薬の有効成分が白癬菌のいる箇所にまでしみ込みやすくなります。
また、症状が現れる爪の先端部分ばかりに気をとられている人もいますが、爪は常に根もとから伸びています。そのため、爪の周りや爪母にも浸透率の高いクリーム剤をしっかりと塗ることが大切です。こうすると、甘皮から薬が吸収され
て、成分が白癬菌が増殖している爪甲下に届きやすくなります。一方、足の裏と爪の両方に水虫ができている場合は、足の裏全体に白拵菌が付着している可能性が考えられます。この場合は、爪だけでなく必ず足の裏にも広く薬を塗るようにしましょう。
爪の根もとのほうまで水虫が進行しているケースや、足の裏全体が白い粉がふいている角質増殖型のケースには、水虫薬と同時にサリチル酸や尿素が配合された角質軟化剤を厚めに塗ります。
繰り返しますが、決してヤスリなどで強くこすったり、ようじでほじったりはしないでください。最近の水虫薬は浸透力に長けていますので、3〜4ヵ月間、根気よく外用していれば、意外と爪もきれいになってくるものです。にもかかわらず、むりやり強く削ってしまうと症状を悪化させてしまいます。現に、自分勝手な処置をしたために、健康な爪まで痛めてしまう患者さんが多いのです。
また、陥入爪に軽くふれましたが、これは爪の先端の左右の角を切り込みすぎるために生じるものです。爪水虫の患者さんの中には、水虫にかかっているとは気づかずに、ボロボロとなった爪の先端部を切り込み過ぎて、陥入爪になってしまう人が大勢います。爪は指の皮膚のうえに乗せるものなのですから、指の先端部の皮膚を守るためにも、ほんの少し指からはみ出るくらいに切るようにしましょう。
市販薬を選ぶときの注意点
水虫にかかったら、一度は皮膚科で診察を受けるべきです。自分の症状のタイプ、進行度や白癬菌の種類に関する正確な知識を得、適切な治療を受けることが水虫を確実に克服する手だてになるからです。とはいっても、仕事が忙しくて通院する時間のない人や、近所に皮膚科がない人もいらっしやることでしょう。そこで、イトラコナゾール・ラミシール(テルビナフィン)を個人輸入すると便利。「エイビス薬局」というサイトで買えます。
根気よく適切な方法で使用すれば一週間くらいで症状を抑えることができるでしょう。ただし、これは「本当に水虫」であった場合だけです。もしも、痒みやじくじく感があっても、自分では水虫と断定できないときには、やはり医師の診断を受けましょう。また、市販薬を長期間使っていても、症状がよくならず、かえって日に日に悪くなっているような場合は、水虫ではない可能性もあるため、なるべ早く皮膚科の診断を受ける必要があります。

第4条 症状がなくなっても、薬は最低半年〜1年は続ける

症状が軽くなっても白癬菌を退治したとは限らない
治療は、皮膚の中にいる白癬菌を死滅させ、健康な皮膚を再生させることを目指します。治療薬の使用を始めれば、だいたい1カ月で症状の改善がみられますが、これは白癬菌の活動を抑えている段階に過ぎません。足の皮膚は角質層が厚いため、すべて生まれかわるには少なくとも3ヵ月を要するのです。そのため、治療には軽症の人でも最低3ヵ月はかかると考えてください。
なかにはしっこく残っている白癬菌がいて、3ヵ月が過ぎても再び活動を開始する時
期をねらっていることもあります。そこで、健康な皮膚を取り戻してからも、半年から一年はそのまま薬の使用を続けることが、再発を防ぐポイントになります。
水虫の根治には冬こそチャンス
夏に発症した急性期の水虫は、冬が近づくにつれて症状がウソのように消えてしまうことが少なくないものです。分泌液が流出し、夜
も眠れないほど痒かった患部がすっかり乾燥し、痒みもひいてしまえば、誰でも「治ったんだ」と思うことでしょう。しかし、これは大きな誤解です。
白癬菌は高温多湿の環境では活発に増殖していきますが、気温が低く乾燥してくると活動を停滞させます。つまり、冬は菌が減少し、「冬眠期」に入るのです。実際、冬に症状が落ち着いている人に対して白癬菌の検査をしてみると、多数の人から菌が検出されます。季節によって、症状に変化が出るのは白癬菌の活動の具合によるのです。
しかも、白癬菌の場合、いくら冬眠しているからといってまったく動いていないわけではありません。人間の皮膚は、冬でも当然のことながら新陳代謝を繰り返しているわけですから、もし、白癬菌がまったく発育していないのだとしたら、アカとともに白癬菌もはがれ落ちてしまうでしょう。ところが、この時期にも、水虫患者の多くから菌が検出されるわけですから、白癬菌は皮膚のケラチンを少しずつ食べながら、新陳代謝と同じくらいの速度で増殖し続けていることがわかります。とはいっても、菌の発育力が冬は夏に比べて格段に落ちているのは確かです。このときに薬をつければ、白癬菌に大きなダメージを与えられます。
夏が終わり、症状が軽くなるにつれて、治療をストップしてしまう人が多いようですが、これは白癬菌を根こそぎ追い出すチャンスを棒に振っているようなものなのです。 水虫が発症した夏に薬の使用を始めたら冬になるまで続ける。これは非常に大切なことですが、しかし、それでは十分でないこともあります。そこで、もう少しがんばって、冬を越すまで治療を続けましょう。そうすれば翌年には快適な夏を迎えられることでしょう。

第5条 爪水虫は爪が治っても周囲に薬を塗り続ける

足の親指の爪がないと人間は歩けなくなる
人間に最もよく似た動物にチンパンジーがいます。ところが、両者の足を比べてみると、形が大きく異なることに気がつくでしょう。人間とチンパンジーの体で最も達うのは足だ、という人もいます。
チンパンジーの足は、物をつかんだり本に登るのに適していて、指が長く自由自在に動きます。一万、人間の足の指は短く、動きも鈍く、物をつかむことなどできません。
人間の足にも指がありながら、手の指のような機能を有していないのは、2本の足で立ち、重い頭を支えることが可能になった結果だと考えられています。樹上生活をしてきた人類の祖先が、木から下りて地上に進出したとき、より速く走る能力が必要になったため、現在の形に徐々に進化してきたのです。よくサルが曲芸として2本足で歩いている姿をみますが、サルがサルの足である限り、人間のように自由自在に歩くことはできません。曲芸をするサルが直立歩行をしているのは、訓練のたまものであり、人間のように一定のリズムを持って自然な姿勢で歩くことはできないのです。
人は歩くとき、まずかかとに重心がかかり、ついで土踏まず、そして最後に足の指に全体重がかかります。なかでも地面を蹴り上げるときは、体重のほとんどを足の親指が受けます。親指の先端の上部についている爪は、指の微妙な触覚を助け、親指が歩行するときの舵取り役をはたしているのです。それは、いわば馬のサドルの働きをしているといえるでしょう。
人が歩くとき、足の触覚は重要な役割をはたしています。そのため、親指の爪がなかったり、欠けるなどの支障があると、自由自在に歩くこと
ができなくなってしまいます。そして、爪水虫を発症する最も多い箇所が、この足の親指の爪なのですから、水虫も一つ間違うと、人の体に大変なダメージを与えるというわけです。

爪水虫は治らない病気ではない

ここ数年の間に薬の開発が進み、爪水虫の治療に優れた効果が得られるようになってきています。ただ、いくら良質な薬ができようと、適切な使い方がされなければ効果
はあがりません。爪水虫は、根気よくていねいな治療を積極的に行ってこそ、治すことができる疾患なのです。
しかし、肥厚が著しく、原型がわからないほどに悪化させてしまっている場合、爪水虫を治すことができても色素沈着が残り、もとのピカピカな爪に戻らないこともあります。これは、爪母を傷つけてしまっているためです。くれぐれも自分勝手に爪をつついたり、削ったり、ほじったりしないようにしてください。
しつこい爪水虫の菌には、根気よく対処すべし
爪水虫の場合、爪の先端部より爪甲下に白癬菌が入り込み、ここで増殖を繰り返し、病変が起きることがほとんどです。そのため、外用薬は病巣のある先端部だけでなく、爪の周囲、とくに根もとの爪ほへは念人りによく塗ってください。
爪水虫の治療には通常、内服薬と外用薬を併用し、白癬菌を体の内と外から攻めていきます。爪に寄生している白癬菌は爪の堅い角質層に守られており、外用薬だけでは菌を死滅させることが難しいのです。 ただ、患者さんによっては副作用に弱く、内服薬を飲めない人がいます。こうした人に私は、「一生懸命に薬を塗りなさい。とくに爪の周囲にしっかりと塗りなさい」と指導するようにしています。外用薬だけでは内服薬を併用するときのような劇的な経過は見られませんが、しっかりと爪の周囲にまで塗布し続けていれば、多少時間がかかっても症状をかなり軽減できることが多いのです。
また、新陳代謝によって爪がすっかり入れ替わるには、足の皮膚よりさらに時間がかかります。手の爪なら半年、足の爪なら一年の期間を要します。そのため、爪がきれいになったように見えても、最低でもそれ以上の期間は、爪とその周囲に薬を塗り続ける必要があります。

第6条 家族に同じ症状の人がいれば、一緒に治療する

水虫は家族一緒に治していこう
水虫の治療や予防で最も重要なのは、水虫の治療を本気で考えようとする本人の心構えです。これは万病に通じることであり、水虫とて同じことです。本人の「必ず治そう」という意志なくして治癒させることは不可能といえるでしょう。
また、ご本人以外の家族の中に、水虫を発症している人がいるかもしれません。この場合、
白癬菌を家中にまき散らしている人がもう1人いるわけですから、自分だけで治療を行っても、決してよい結果は生まれません。必ず一緒に治療をしてください。

家庭から徹底して水虫を追い出す

水虫の治療と感染予防には、家族全員の協力が必要となります。
家族の中に水虫患者がいるとき、家の中には白癬菌が付着したその人のアカがホコリやチリに混じって落ちています。
実際に水虫の患者さんがいる家庭を調査すると、いたるところから大量の白癬菌が検出されます。きちんとした治療を行っている場合は、白癬菌の数はさほどではありませんが、治療もせず、清掃が行き届いていない家庭では、患者本人の履き物や部屋はもちろんのこと、床や寝具、ソファーなどからも多数の菌が発見されるのです。これは、家庭内感染の危険度の高さを示しています。
そこで、自分の水虫を治すのはもちろんのこと、家庭内感染を防ぐためにも、こまめに掃除をする必要があります。
とくに、洗面所や浴室、脱衣所、台所、トイレ、あるいは人の往来が多くゴミやホコリ
がたまりやすい居間、廊下、階段、部屋の隅や物の下などは、念入りに掃除をしましょう。
皮膚に直接触れる足ふきマットやスリッパ、じゅうたん、寝具、靴は常に清潔にし、乾燥させておくことが大切です。
また、バスタオルやスリッパなどの共同利用は避け、個別に用意したほうがいいでしょう。下着類や靴下を洗濯するときは、洗濯後は日光にしっかり当て、十分に乾燥させてから着用するようにします。
高温多湿を避けることも白癬菌から身を守る方法
戦後、日本の住宅事情は大きく変化しました。木造家屋が減り、鉄筋を使った住居が増えています。気密性が高く、しかも冷暖房が完備され、シーズンを問わず快適な生活を送れるように設計されています。
ところが、人が快適に感じる住空間は、カビにとっても繁殖しやすい環境でもあるのです。温度や湿度が適度に調節された家の中では、白癬菌もまた一年中生き続けることができ、人に感染する機会をねらっているといえるでしょう。
そこで、家庭内から白癬菌を追い出すためには、こまめな掃除とともに、室内を高温多湿にしないようコントロールすることが重要です。とくに梅雨どきから夏にかけては、白癬菌が活発化する時期ですから、できるだけ窓を開け、風を十分に通しましょう。頻繁に外気を
室内に取り入れるようにしておけば、湿度が上昇するのを防ぐことができます。

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