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水虫

慢性化した水虫の病状別見分け方と、治療法

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慢性化した水虫の病状別見分け方と、治療法

「小水疱型足白癬(しょうすいほうがたあしはくせん)」と治し方

水疱が次々に現れる水虫の典型
水虫の典型ともいえるのがこの小水疱型足白癬です。水虫という俗称は、
足の裏に虫さされのような小さな水疱がポツポツとできるこの型に由来しています。

水虫の種類

水虫の種類

このタイプの特徴は、米粒の半分くらいの水疱が足の裏に寄り集まったり、散在したりします。水疱の大きさは、感染初期では大小さまざまですが、数年を経ると一定の大きさにそろってきます。また、いくつかの小さな水疱が融合して小指の頭大の水疱を形成することも
あります。
主な発症部位は、土踏まずや足の縁、あるいは足底の前の方です。足の裏は角質の厚い場所であるため、皮膚が破れにくく、中の水が出にくいため、水疱がしぼむまでに時間がかかります。それでも徐々に乾燥するにつれて、水疱を覆っていた皮の部分が褐色に変色し、やがてその部分の皮膚がむけるというのが一つの自然治癒の経過です。
といっても、一つの水疱がやっと消えたかと思うとすぐ隣に新しい水疱ができてしまうのも、このタイプの特徴です。しかも土踏まずから足の縁へと発生範囲をどんどん広げていきます。また、痒みが激しく、靴を履いているのさえ苦痛だという声をたびたび耳にするのも、この水虫ならではです。
小水疱型足白癬の場合、注意しなければならないのは、症状が似通っているあせもやかぶれと間違いやすいということです。水虫は足の甲にできることはほとんどないため、ここに水疱が発生したときには他の皮膚炎を疑ってみるべきです。
風呂上がりに薬を塗るのが大原則
小水疱型足白癬ができる足の裏の皮膚は、その厚さが壁となり、薬が菌の繁殖している位置までしみ込みにくいため、効果が得られにくいという難点があります。
そのため、第一に心がけていただきたいのが、薬はなるべく風呂上がりに塗る、ということです。これは、他の水虫にも共通することです。風呂から出たばかりのときは皮膚がふやけているため、薬が最も浸透しやすいのです。入浴時に足を石けんでよく洗うことも重要です。一方、入浴できない日や朝起きた後でも、患部を十分に洗ってから薬を塗るとよいでしょう。
軽症の場合は、一日1〜2回、朝と晩にクリーム剤を患部に塗るようにします。これをまずは2週間続けてみましょう。効果が得られれば、そのまま同じ治療を3ヵ月間続けます。
しかし、こうした方法ではまったく改善にむかわないほど悪化している人もいます。そのときは、経口抗真菌剤を使用します。イトラコナゾール(2カプセル/日)またはテルビナフィン(一錠/日)を一週間内服し、まずは様子をみます。これらの薬は2〜3週間は皮膚内にとどまって菌を殺しますので、一週間内服でも十分に効果を発揮することができます。
小水疱型の水虫は、他の症状に比べて一段と痒みが激しいため、これを和らげたくて、刺激性の強い外用薬を用いる人もいます。これは、前にも述べた通り、たとえ白癬菌を殺せたとしても、自分の皮膚をも傷つけてしまう危険性が高いため、使ってはいけません。誤った治療は悪化のもとであるため、専門医の診察を受けることがあくまでも大前提ですが、それでも市販薬で治療したいというならば、極力刺激性の少ない薬を選んでください。
さらに、この型の水虫で多くの人がとまどうのが水疱の処置です。皮に穴をあけ、中の水を出してしまう人も大勢いますが、水疱はつぶしてはいけません。薬を塗っていれば、その有効成分が皮膚に浸透していき水疱は自然と消えていきます。にもかかわらず、無理に水疱をつぶしてしまうと、そこから別の化膿菌が侵入し、2次感染を起こしやすいのです。
一方、大豆大の大きな水疱ができることがあります。この場合は、そのままにしておくと白癬疹(真菌アレルギ士を引き起こしたり、何かの拍子につぶれ、他の細菌に感染してしまうこともあるため、早めにつぶしてしまったほうがよいでしょう。このとき他の細菌が患部から入り込まないように気をつけなければなりません。
そのために、水疱をつぶす前は消毒薬で十分に患部を消毒するか、もしくは石けんで足をよく洗います。この後、消毒を済ませた針で水疱に1カ所だけ小さな穴をあけ、その上に消毒作用のある軟膏を塗ったガーゼを貼ります。このガーゼは、一日一回取り替えます。これを一週間続ければ、水疱は徐々にカサブタになっていくはずです。
また、小水疱型の水虫は、白癬菌やこの菌が出す毒素が血液中に入りやすいため、前述のように水疱をともなう白癬疹を併発することがあります。
もし、足の裏の水疱と同様のものが手のひらにも発生したときには、これは白癬疹である可能性があります。白癬疹は、水虫とは異なる治療法が必要です。

「趾間(しかん)びらん型足白癬」と治し方

4番目の指のまたに好発する水虫
足の指と指の間に発症するのが特徴で、とくに4番目の趾間に好発します。
急性期には、足の指が曲がる側にのみ生じていた水虫が、慢性化するにつれて指のまたを
中心にはびこるようになり、この部分の皮膚がふやけたように白く濁ります。水虫患者の半数以上がこのタイプです。
患部の皮がむけ次にふやけた部分が広がる、ということを繰り返しながら、冬季は症状が治まるものの、何年もかけて慢性化していきます。ふやけた皮が堅くなり、痛い魚の目のようになることもあります。
症状のタイプには、紅斑と落明からなる乾燥型と水疱やただれを生じる湿潤型の2つが見受けられます。
強い痒みを星するのも特徴です。
指を圧迫しないゆとりのある靴を履く
趾間びらん型を発症した人の足を見ると、指が比較的太いという共通点があることに気がつきます。隣どうしの指がくっつきやすく、指のまたの風通しが悪いため蒸れやすいのです。
そこで、このタイプの水虫ができた人は、指のまたの蒸れを抑えるために、ピッタリした靴やきつめの靴は履かないようにすることが肝心です。女性であれば足の前方部分が圧迫されやすいハイヒールも厳禁です。
足の形を水虫になりにくいように変えるのは不可能なことです。ならば、せめてゆとりのある靴を履き、指を押さえつけないようにすること、形のちがう靴を2〜3足用意し、毎日履く靴を交換することで足指の摩擦部位を変えることが大切でしょう。
また、このタイプの水虫の人へは、入浴時や就寝前に足指を開く運動をするように指示しています。これだけでも、水虫の悪化をずいぶん防ぐことができます。 軽症時は、足の指と指の間の皮が薄くむけ、痒みはさほどでもありません。まれに患部に小さな水疱ができることもあるでしょう。このときの効果的な治療法は、まず石けんで指のまたと患部を、一つずっていねいに洗うこと。その後、イミダゾール系やアリルアミン系外用抗真菌剤クリームなどの薬を、一日一〜2回、朝晩に塗るようにします。
薬を塗るときに大切なのは、前もって角質をふやかしておき、薬剤が少しでも患部に浸透
しやすい状況をつくっておくことです。そのため、何度も繰り返しますが、水虫のタイプにかかわらず、薬を外用するのは入浴直後がベストです。完全に乾いてしまってからでは、薬の効果は半減してしまうため、必ず皮膚が乾ききらないうちに治療します。
一方、さらに重症化すると、皮がむけるだけではなく指のまたの奥のほうまでふやけた状態になっていきます。こうなってしまった患部に効果的なのは、クリーム剤や軟膏です。これを塗布した上に夜間は亜鉛華軟膏をつけたガーゼをはさむと痒みを抑えることができます。
こうした治療を続けているにもかからわず、長年にわたってよくならない場合や夏が来るたびに化膿する場合は、イトラコナゾールやテルビナフィン(ラミシール)を短期間内服するとよいでしょう。

「角質増殖型(手)足白癬」と治し方

足の裏一面がカサカサになる水虫もある
角質増殖型の水虫になると、まず足の裏全体がカサカサとなり、シワが深くなり、白い粉がふいたようになります。
堅くなった部分が厚くなり、ここから細かな皮がむけ、皮膚がますますこわばった状態になっていきます。かかとなど角質が厚い部位を中心に症状が広がり、患部が乾燥するあまりひび割れをおこし、歩行時に飛び上がるほど痛むようになることもあります。
また、この角質増殖型足白癬の患者さんは10人または20人に1人の割合で、手のひらに足底と同様の角化した病変を生じることがあります。足の水虫をかいたりすると手へ感染するのです。
手の場合、感染初期はブツブツとした小水疱ができ、痙みがありますが、年数を経るうちに足と同様に角質層が厚くなり、しわが深くなってポロポロと皮膚がむけるようになります。注意しなければならないのは、手荒れと間違えてステロイド入りの軟膏を塗っていたりすると、かえって菌が元気になって増えてしまうことです。また、右利きなのに、左手ばかり荒れるという場合は、手白癬の可能性もありますので皮膚科で真菌検査を受けてください。
こうなったときは、膨大な量の菌が手のひらや足の裏一面にすくっている証拠です。部屋内を素足で歩いたり、畳やじゆうたんで足をこすったりするとカサカサした皮が落ち、多くの菌がちらばってしまいます。他の人にうつさないためにも、このタイプの人は周囲への十分な配慮が必要でしょう。
通常、水虫というと、水疱ができたりジメジメとふやけた皮がむけたりすることが多いため、足の裏がカサカサになっても水虫だと気づかない人が少なくありません。とくにお年寄りは、年齢のためと考えていることが多いのです。痒みもほとんどなく、しかも季節に関係なく一年を通して症状に変化が少ない点も、水虫だと気づきにくい一因です。こうした意味では、角質増殖型は多くの人のイメージと最もかけ離れた「水虫らしくない水虫」といえる

角質増殖型は水虫の慢性化した状態

角質増殖型は水虫の慢性化した状態で、ある意味では終着駅なのです。このときにはすでに菌と皮膚とが伸良くなってしまっており、リンパ球などの反応が起きないのです。主な原因菌はトリコフィトン・ルブルムという、白癬菌の一種です。ただ、この菌に感染すると誰もが角質増殖型になるとは限らず、趾間びらん型になることもあります。同じ菌でありながら症状が異なるのは、体質の違いによると考えられています。角質増殖型を放っておくと、爪の水虫である爪白癬を併発します。水虫だと気づきにくいために悪化させやすく、同時に周囲の人を感染させてしまう。角質増殖型はそんな可能性が最も高い水虫なのです。

イトラコナゾールのような内服薬で体の中から白癬菌を撃退

高度の角質増殖型足白癬になる人は水虫患者の中でも少数です。それだけに、体質的な問題が重視されます。通常、白癬菌は増殖しても一部分に集中し、広範囲に病巣をつくったりはしませんが、このタイプに感染する人は、足底や手のひら一面に菌がはびこるのです。
とくに、足の裏の中でも最も角質層が厚いかかとを中心に症状が広がることが、治療をするうえで壁となってきます。前にも述べたとおり、角質には外敵から体を保護する働きがあります。角質が厚くなった箇所は、この保護作用が他よりさらに強力になっているわけですが、それだけに外から薬を塗っても菌のいるところまで有効成分がなかなか到達しにくい、という難点もあるのです。
といって内服薬を飲んだとしても、いわぱ死んでいる細胞に薬はなかなか到達しにくい、という問題もあります。
しかし、最近では非常に優れた薬が開発されてきています。水虫の中でもより治りにくいといわれているこのタイプも、イトラコナゾールやテルビナフィンなどの内服薬を、軽症の人なら1カ月から2カ月、重症の人であっても3ヵ月から4ヵ月の間、医師の指示にしたがって根気よく飲み続けていれば、かなりよくなってくるでしょう。
もちろん、角質増殖型の場合でも治療はあくまでも外用薬が中心です。内服薬は外用薬の補助として使用します。現在、多くの病院で使用されている外用薬は、イミダゾールやアリルアミン系の外用抗真菌剤などです。

「臭い水虫」と治し方

においのもとは白癬菌以外の細菌
症状が悪化するにつれて、なぜ臭気を放つようになるのか。水虫にかかっている人の中には、そのにおいに鼎易する人も少なくないことでしょう。
患部が臭くなるのは、白癬菌のせいではありません。水虫になると堅い角質層が破られ、ブドウ球菌などの細菌類が侵入しやすくなり、患部で増殖して活動を始めるためなのです。
たとえば、水虫でなくても、足に汗をかきやすい人や角質が厚くなりふやける病気「掌蹠角化症」の人も、強烈な臭いに悩まされているでしょう。これも、足の皮膚の深いところにある汗腺の中で細菌が繁殖して臭気を発するようになり、さらに靴の中が蒸れるとその臭いがいっそう増すためです。
水虫になると、白癬菌が堅い角質層をまさにどんどんと食い荒らし始めます。すると、それに抵抗しようとする力が働き、皮膚の内部(真皮)からリンパ球やリンパ液が出てきます。このリンパ液や汗が角質を湿らせ、やわらかくしてしまいます。
そうなると、これまで頑丈な角質層に阻まれていた白癬菌以外の腐敗性の細菌がこぞって寄生しようと飛びつき、増殖を繰り返し、結果、においを生じるようになるのです。
とくに趾間びらん型の水虫は臭くなりやすい傾向があります。指と指が常にくっついた状態で乾燥しにくいため、他の細菌が付着しやすいのです。
外部から乾燥させても効果はない
水虫のにおいをとるためには、何よりも先に足を乾燥させることが大切です。といっても、水虫が治らない限りは内部からリンパ液や汗がにじみ出てくるのは抑えられません。治癒しないまま、完全ににおいを消すのは少々難しいでしょう。一方、ドライヤーの風を当てたり、海水浴場で患部に日光を浴びせる人がいますが、いくら外側から乾燥させようとしても、内側から分泌されるわけですから、これでは効果が得られません。
そこで、においをできるだけ抑えるためには、基本的なことですが、細菌が付着しないよう足をよく洗い、清潔を常に心がけることです。また、よく泡立てた石けんで患部を優しく洗い、その後、多量のお湯で洗い流すことも重要です。
赤みが強いときや汚れがひどいところには、亜鉛華軟膏をガーゼなどに厚く塗り、指の間に挟み、一日に一度取り替えましょう。こうしておくと、皮膚を必要以上刺激せずに患部を保護できるため、リンパ液の分泌を抑えることができ、一週間もすればにおいもさほど気にならなくなるはずです。
また、水虫薬の中には水虫にも有効で、しかも、細菌を抑える作用を有しているものもあります。

「爪水虫」と治し方

爪をボロボロにする水虫もある
水虫の原因菌である白癬菌は、角質があるところならどこにでも寄生していきます。そして爪も白癬菌が好む食物であり、最もおかされやすい部分なのです。
爪にできる水虫が爪白癬です。爪白癬にかかると、爪の先端や両側から白くなったり、爪の中に白い筋が現れたりするため、「おかしいな」と気づかれる方が多いようです。これが、爪の周りの皮膚から爪の中へ白癬菌が入り込んだ初期段階です。

爪水虫

爪水虫

ところが、この段階では痒みなどの自覚症状がまったくないため水虫と気づかずに、なんの治療もしない人が多いのです。他の水虫なら「恥ずかしい」と嘆く女性も、爪白癬とは知らずにマニキュアしてごまかしたり、ようじでほじったりしていることが多いのです。しかし、放っておけばおくほど、他の水虫同様に爪白癬も症状が進んでいきます。
まず、先端のほうから爪がボロボロになってきます。そのうえ、ボロボロになった箇所は厚さが増し、黄白色に濁ってしまいます。さらに放っておくと、次第に爪のつけ根のほうヘと症状が進行していくでしょう。
こうなると、爪の原型がわからなくなるほど変形していくのも時間の問題です。しかも、変形した爪が肉に食い込み、歩くたびに激痛が走るようにもなります。また、岸い水虫を手の爪でかいて、手の爪にも感染することがあります。
爪白癬になったということは他の部位にも水虫がある証拠です。初めは小水疱型、趾間びらん型、角質増殖型などの水虫だったのが、菌が爪へと生息地を求めていった結果、爪白癬になるからです。なかでも、角質増殖型足白癬の人は爪白癬を併発しやすい傾向があります。
足の水虫にかかっていて、爪に混濁が認められるならば、足の治療だけをしていても根治することはありません。たとえ治療の結果、一時はよくなったとしても、爪に白癬菌が残っている限り再発を繰り返すでしょう。
また、爪白癬の人は、爪を切る際、爪の切れ端や粉を飛び散らさないよう、必ず新聞紙の上でていねいに行うなどの注意が必要です。これは家庭内感染を防ぐための心得です。
爪白癬がもたらす患者のさまざまな悩み
何度も申しあげてきましたように、ここ数年の間に新しい経口抗真菌剤が開発され、100%まではいかないものの、爪白癬を比較的簡単に治すことができるようになりました。ただ、内服を勧めると、「持病で他の薬をいくつか飲んでいて、これ以上は飲めません」とおっしゃる患者さんは多いのです。
「内服薬は飲みたくない」という人は、爪をほじったり、窮屈な靴をはいたりなどという、爪に負担をかける行為は避けるよう注意しましょう。また、2〜3年間は外用薬を足全体と爪の根本の爪母(そうぼ)の部位へしっかり塗るようにします。軽症の爪白癬であれば、爪に負担をかけないよう心がけるとともに、根気よく外用していれば、塗り薬だけでもよくなる人も多いのです。
「水虫はどうでもいいからとにかく爪の水虫を治してくれ」という患者さんもわりと大勢います。爪白癬は痛くも痒くもないのですが、爪の周囲には無数の神経が分布しているため、少しでも爪が変形すると不快感が極めて強いのです。ただ、足に白癬菌がいる限り、爪への侵入を防ぐことはできません。そのため、爪白癬を克服するためには、まず足の水虫の治療をしっかり行う必要があります。
爪白癬は足の水虫が慢性化していたことが原因で発症しているため、ほとんどの患者さんは、5〜10年という長期にわたり爪の変形に苦しんでいます。それだけに、なんとか治そうと多数の病院で診察を受ける方も大勢います。
また、爪白癬は50歳を過ぎると急に増えます。お年寄りでは、3人に1人は爪白癬という調査結果もあります。これは、爪への血流量の低下や爪の伸長の低下などが関係すると考えられます。お年寄りは、長年内服し続けている薬があることが多く、その薬と経口抗真菌剤との相互作用の危険性も考慮しなければなりません。

爪水虫の治療薬

【イトラコナゾール(itraconazole)】わが国では1993年に白癬、カンジダ症、癜風の保険適応が承認され、1999年には爪白癬、爪カンジダ症、カンジダ性爪囲炎に適応拡大された薬剤です。当初は50~100mgを1日1回、連日投与する方法で使用されていましたが、2004年に爪白癬に対するパルス療法が承認されました。パルス療法とは、1回200mgを1日2回(1日量400mg)、1週間連続投与し、その後3週間休薬することを1クールとして、これを3クール繰り返す方法です。パルスの回数は3クールを限度とし、治療開始から6ヶ月は経過観察しますが、その時点で効果が不十分な場合は更にパルス療法を追加したり他剤に変更することもあります。

イトラコナゾールの長所は、

  • 角質親和性が高く、内服中止後も4週間は皮膚に存在し、爪には6~9ヶ月貯留するといわれている(パルス療法の根拠)
  • 静菌的・殺菌的に作用する
  • 薬剤の爪への拡散経路が爪母・爪床の両方から到達する
  • 抗真菌スペクトルが広く、白癬菌のみならずカンジダや癜風菌にも有効
  • 内服期間が短く、治癒率が高い などがあげられます。

一方で短所は、

  • 他剤との併用禁忌あるいは慎重投与が多く、投与不可能な症例が少なくない
  • コストが高い などがあげられます。

副作用は発現率7.9%で、消化器症状3.4%、肝胆道系障害2.0%(無症候性のAST、ALT上昇が多く、重症例は少ない)などが報告されています。

日本人は薬を毒と考える傾向があるようで、特に内服薬には抵抗感のある方もまだ多く、そのような方にとっては内服期間が短縮できるパルス療法は魅力的なようです。

【テルビナフィン(ラミシール)】わが国では1997年に皮膚真菌症の治療薬として承認されました。投与方法は1日1回1錠(1錠125mg含有)を5~6ヶ月、連日内服します。
テルビナフィンの長所は、

  • 角質親和性が高く、血中濃度が低下しても2~3週間は皮膚に存在し、爪には2ヶ月くらい有効濃度で貯留するといわれている(欧米では1日500mgのパルス療法も試みられている)
  • 殺菌的に作用する
  • 薬剤の爪への拡散経路が爪母・爪床の両方から到達する
  • 内服期間がグリセオフルビンに比べ短く、治癒率が高い
  • 1ヶ月あたりのコストがイトラコナゾールに比べ安い
  • 他剤との併用禁忌あるいは慎重投与がほとんどない などがあげられます。

一方で短所は、

  • 全般的には副作用は少ないが、致死的な報告例もあり、重篤な肝障害、皮膚粘膜眼症候群が報告されている
  • 内服期間がイトラコナゾールに比べ長い
  • 内服期間中は月に1回、肝機能検査を施行する必要がある などがあげられます。

副作用は発現率11.3%で、消化器症状4.9%、肝胆道系障害3.7%、皮膚障害1.2%(薬疹など)、血液障害2.5%(汎血球減少など)などが報告されています。重篤な肝障害も報告されていますがその頻度は0.01%低く、総じて副作用は少ない薬剤といえます。

爪白癬は治癒しても爪が元通りにならないこともある

爪白癬の治療のコツは、なんといっても治療期間が長いので、患者さんの負担を軽くするよう心がけることです。内服薬を飲む期間を短縮したり、通院の回数を少なくしたり、患者さんが治療意欲を失わないよう、配慮することが一番大切なのです。したがって、患者さんの希望を尊重し、前述した日常生活の背景を考慮して、治療法を選
択する必要があります。
そこで私は、患者さんに対して次の6点を十分に説明するようにしています。
⑴治療期間
⑵副作用の可能性
⑶定期的血液検査の必要性
⑷費用
⑸爪のケア方法(小外傷を避け、爪を常にきれいにする)
⑹治療の有効率が約75%であること
最も問題となる治療期間については、何度もお話ししているとおり、爪の成長の速度に関係します。
●爪白癬の完全治癒は常に可能ではない
爪白癬治療の目的は、「完全な爪の両生」が理想です。ただ、長期間にわたって爪に病変を起こしたままにしていると、「完全な爪の再生」が困難になることがあります。
「完全な爪の再生」を妨げる要因
【全身的要因(免疫不全)】
1.糖尿病
2.肥満
3.末梢循環不全
4.乾癬の合併
【局所的要因】
1.厚い爪
2.伸びの遅い爪
3.外傷のある爪
爪がはえ変わるのに、手の爪で4〜6ヵ月、足の爪では12〜18ヵ月が必要です。また、爪の成長には個人差が大きく、加齢とともに遅くなります。そのため、長い間間、継続的
に薬を内服し続けることは、患者さんにとって苦痛でしかないでしょう。
これを屯服するためには、投与法の検討が重要なのです。
イトラコナゾールやテルビナフィンならば、内服則間が4〜5ヶ月間ですみます。とくに
「パルス療法」の場合は、1〜2回の投与で根もとからきれいな爪がはえてくるのを目で確認できるため、治療意欲を維持しやすいというメリ。トがあります。
ただ、よい面ばかりではなく、副作用の可能性と定則的血液検査の必要性も十分に説明しておくようにしています。
費用についても患者さんの了承が必要です。というのも、経口抗真菌剤はとても高価なのです。薬の値段は、ときとともに変動するものですが、
病院処方ではイトラコナゾールは1カプセル約700円、テルビナフィンは一錠約350円もするのです。これに診察料や検査代金が加算されますので、治療期間が長くなると
料金はどんどん膨れ上がってしまいます。3割負担の人で、一ヵ月におおよそ8000円前後の費用がかかるでしょう。爪白癬の場合、
最低でも4〜5ヵ月間は治療を続けなければなりませんから、4万円程度は必要です。ただ、これで変色も肥厚もないきれい爪を取り
戻せ、周囲の人に白癬菌をうつさずにすむと思えば、必ずしも高いとはいいきれないでしょう。

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しかし、爪白癬の完全治癒は、常に可能であるわけではありません。爪の内服療法の有効率は約75%であり、体質によって10人に一人は完全に治らない人が、残念ですが、いるのです。たとえば、治療に一年間かかったとして、一年後に「やはり治りませんでした」では、なんのためにがんばってきたのかとがっかりしてしまうでしょう。それでも、「お金は何十万円かかっても治したい」と一生懸命になる患者さんは少なくありません。しかし、
⑴伸びの遅い爪
⑵長年の爪白癬で爪母が傷ついてしまった爪
⑶昔の外傷がある爪
⑷ハイヒールを愛用し続けて、曲がってしまっている爪
⑸自分でつついたり、削っていた爪
かんせん しようせきのうほうしよう
⑹乾癖、掌跳脹咆症などを合併した爪
などは、白癬菌が完全に死滅しても子どものころのようなきれいな爪には戻らないのです。
これは、どんなに優れた薬が開発されても同じことです。
そこで、事前に、医師にピカピカの爪を取り戻せるかどうかおおよその可能性をたずねてから、治療計画を立てたほうがよいでしょう。また、爪は1カ月に1ミリは伸びますので、試しに1,2回のパルス療法を受け、この治療経過を医師とともに観察してから、治療を継続するかどうか考えてもよいでしょう。

「体部白癬(たいぶはくせん)・股部白癬(こぶはくせん)」と治し方

 股に発症すればインキンタムシ、それ以外ならタムシ

 白癬菌は、何も足や手だけに感染するわけではありません。水虫にさわった手で休の他の部分をさわれば、やはり痒みをともなう皮膚炎を引き起こします。なかでも多いのが、体部白癬(タムシ)と股部白癬(インキンタムシ)です。これらを総称して「生毛部白癬」といいます。
体部白癬は昔、「頑癬」と呼ばれていたものと同じです。体中のどこにでも発症し、主には顔や胸、背、腕、大腿などに感染しやすいのが特徴です。
初めはポツンとできた湿疹状の隆起が非常に輝くなりだし、徐々に10円玉くらいの大きさに広がっていきます。同時に、その周囲に同じような湿疹がいくつもでき始めます。症状が進むと中央部は自然に炎症が治まり、周辺部分に向かってわずかに隆起し、発赤、丘疹(きゅうしん)、小水疱、鱗屑が現れます。また、正常部との境界線がはっきりしていることも、タムシかどうかを見分ける要素の一つです。
体部白癬は、自分の水虫が感染源になるケースと、ペットから伝染するケースとがあります。家庭で飼っている大や猫、小鳥などの毛にムラがあったり、ハゲが点在しているときには、ペットが白癬菌におかされていると考えられます。この場合、タムシを治すためには、自分が治療するのと一緒に、ペットの治療も始めなければなりません。また、土の中にいる白癬菌が原因でタムシになることもまれにあります。また、白癬菌が股に感染し発症したものが、股部白癬(インキンタムシ)です。股部白癬も健常部との境界が明らかです。堤防状に隆起が広がり、表面に鱗屑をともない、患部の周辺に小さな丘疹が出ます。また、暗紅色から褐色に色素沈着することもあります。非常に痒くなるため、寝ている間に無意識にかき崩してしまい、症状が悪化するケースも少なくありません。
つまり、水虫をいじった手で股を触ればインキンタムシになり、その他の部分をさわればタムシができるというわけです。
これらを防ぐには、水虫に触った手で他の部分をかいたりしないことが大原則です。加えて、風呂上がりに使うタオルは、体用と水虫用とに区別すること、水虫薬を塗った後や靴下を触った後は石けんで手を洗うことも大切です。
水虫をきちんと治しておくことが体部白癬・股部白癬を防ぐ休部白癬(タムシ)や股部白癬(インキンタムシ)が水虫と同じ白癬菌によるものだとは、意外と知られていないことです。といっても、体部白癬や股部白癬の人のほとんどは水虫であるわけですから、これを予防するためには、水虫に触れた後は石けんで手をよく洗うしかありません。
股部白癬は男性がかかるケースが多く、男性特有の病気と考えられていた時期もあります。
陰嚢が触れるあたりは蒸れやすく、この周辺は白癬菌が付着しやすい環境にあるからです。
ただ、陰嚢は股部白癬にはなりません。というのも、この部分には抗菌力の強い特別な脂肪酸があるためだと考えられています。
ところが近年、この病気になる女性が増えています。原因は、ナイロン系のパンティストッキングや下着です。通気性が悪いため、白癬菌が繁殖しやすく、股だけでなく脊部にまで症状が広がるケースも多々あります。股部白癬を予防するためには、通気性のよい生地の下着をできるだけ使用したほうがいいでしょう。

この病気は足の水虫以上に女性にはショックなようです。背部に赤い湿疹ができて病院に行った女性に股部白癬であること伝えても、「男性がなる病気じゃないの」と受け入れたがらない方もなかにはいらっしゃいます。これには、不潔にしているから発症するという偏見があるのでしょう。しかし、恥ずかしいからといって何もしなければますます患部は広がっていくばかりです。一年間もいろいろな市販薬を試しても治らず、病院にいく女性もいます。ときには、色素沈着を起こし跡が残ってしまうこともあるため、やはり早めに治療を始めたほうが賢明です。
また、下着を毎日取り替えなかったり、スポーツジムなどで着替えをしているときに菌が付着することも股部白癬を引き起こす原因になります。
体部白癬や股部白癬の治療方法は、水虫と同じで基本は入浴時に石けんで患部をよく洗ってから薬をつけることです。
薬は水虫の治療で使っている同種のものを、一日1〜2回薄く伸ばしてムラのないように塗ります。病変部より5〜6センチは広めに塗ってください。ふつう、症状は7日〜10日
で消えますが、角質が入れかわる2週間の2〜3倍の期間は、外用を続けてください。塗り残しがあると、翌年、再発します。
この病型の治療は、通常、外用療法で十分です。しかし、

⑴一病変が多発している例、広範囲である例、背部など塗布困難な部位にある例
⑵病原菌がトリコフィトン・ルプルムなどで、再発を繰り返す例
⑶炎症症状が強く、はれあがっている例
⑷ステロイドを誤って使用していた例(異型白癬)
⑸免疫不全をともなう合併症を有する例
などでは、内服療法が望ましいでしょう。個々の症例で投与量が異なりますが、イトラコナゾールかテルビナフィンを一週間ほど内服して、さらに外用剤を併用すれば十分と考えられます。
赤ん坊もよく股部に湿疹ができますが、これはほとんどの場合、股部白癬ではありません。おそらく皮膚カンジダ症か、オムツで蒸れてできたかぶれ(おむつ皮膚炎)というまったく異なる病気であることが多いため、股部白癬の薬を塗るのは厳禁です。赤ん坊の皮膚は非常に繊細です。ちょっとでも気になる湿疹ができた場合には早めに医者に診せた
ほうがいいでしょう。
体部白癬は非常に強い痒みをともないます。寝ているときにかき崩してしまうことが多く、これは2次感染の原因にもなりますので、早めに治療しましょう。

「頭部白癬」と治し方

 子どもに多く、脱毛斑をともなうシラクモ
白癬菌が頭の毛髪に感染し、脱毛を起こすこともあります。これが頭部白癬、いわゆるシラクモです。一0歳以下の子どもがかかりやすく、最近では高齢の女性にも
増えています。
頭部白癬は、毛穴に白癬菌が棲みつくことから発症します。感染した毛穴は赤くはれあがり、周囲の毛が抜け落ちます。悪化すると、毛穴から白癬菌が皮膚の深部に侵入し、ケルズス禿瘡になることもあります。こうなると、患部が膿み、リンパ腺がはれてしまいます。また、発熱や悪寒などの全身症状をともなうことも少なくありません。しかも、患部を中心に脱毛斑が広がるため、患者が強いられる精神的苦痛は想像以上のものがあるでしょう。
ただし、早めに治療すれば、抜け落ちた髪の毛も、患部が治癒するとともに再び新しくはえてくるため心配はありません。

 また、近年のペットブームに歩調をあわせるように、ペットから白癬菌をうつされてシラクモになる患者も増えてきています。
毎日、洗髪をして患部を清潔にシラクモになると、患部の髪をちょっとひっぱっただけでも抜けやすくなってしまうため、
「これ以上抜け落ちたら大変だ」と洗髪を控える人がいますが、これは大きな誤解です。他の水虫同様、患部は常に清潔に保つことが早く治すコツですから、髪の毛は毎日洗うようにします。
一方、治療は内服薬を中心に行います。主に、イトラコナゾールやテルビナフィンなどが効果的です。ただ、これらの薬は、大人が使用する分には問題はありませんが、子どもへの安全性は十分に検討されていないため、様子をみながら慎重に内服する必要があります。使用期間は約ニカ月です。パルス投与法も有効です。
外用薬は基本的には使用しません。ただ、内服薬の補助として、液剤などをつけることはあります。また、ケルズス禿瘡になった場合は、外用療法は禁物です。薬を患部に塗ると、膿が外に出ることを妨げてしまうため、かえって有害になるからです。
頭部にできる水虫以外に、毛穴に白癬菌が入り込み、症状を引き起こす皮膚炎に白癬性毛疸があります。患者の大部分が成人男性で、ひげのはえる鼻の下から顎にかけて発
症し、毛穴に膿庖ができます。また、皮膚が赤くはれあがり、この部位の毛はやはり脱毛します。ひげを剃っているうちにそこから白癬菌が侵入してしまうのです。痒みよりはズキズキとした痛みをともないます。白癬性毛療の治療には頭部白癬と同様に、イトラコナゾールやテルビナフィンなどの内服薬を使用し、このときも外用薬は使いません。
この部位に白癬菌が感染するということは、他の部位にも重症の水虫があったり、糖尿病を合併していることが多く。また、家族の中に患者がいる可能性も高いので、みんなで一緒に治療を進める必要があります。

「白癬菌アレルギー」と治し方

水虫をこじらせると白癬菌アレルギーになる
生きている白癬菌ならともかく、死んだ菌を皮膚に植えつけたとしても、ふつう、痒くなったり、赤くなったりということはありません。ところが、死んだ白癬菌にまで反応を示す人がいます。これは、白癬菌という抗原に対して過剰な防衛反応を引き起こすアレルギー体質になってしまっていることを示します。こうなると、アレルギー炎症をともなうため、症状はいっそう激しくなります。では、なぜこうしたアレルギーが起こるのか。
白癬菌はふつう角質層に寄生し、その奥までは入ってこないものです。ところが、白癬菌の出した代謝産物が皮膚の深部、さらには血管やリンパ管内に透過してくることがあります。
白癬菌の増殖が著しく、血液・リンパ管中に入る抗原量が増えると、休は白癬菌の活動を防御するためにリンパ球をはじめとするさまざまな免疫細胞の活性化物質をつくり出します。
この結果、白癬菌や代謝産物に対して体が過敏に反応するようになります。これを白癬菌アレルギーといいます。
そして、このアレルギーが引き起こす症状の一つに、白癬疹(口絵Vページ)があります。
白癬疹は手足に多数の粟粒大の小水疱を形成し、その中で白血球が遊走して膿疱になります。手のひらと手指に最も多く現れ、症状は手の水虫と類似しています。ただ、白癬疹の場合、原因はアレルギーで、そこに菌が存在するわけではありませんから、別の部位に感染したり、人にうつしたりする心配はありません。 白癬疹を引き起こす原因は主に、水虫の急性期である・もともとの水虫が重症だった・足の裏に水疱がどんどん現れていた・治療が適切ではなかったためにかえって皮膚がただれてしまったなどです。共通しているのは、水虫を放っておいたり、素人療法を続けているうちに悪化してしまい、アレルギー体質になってしまった、ということです。
白癬菌アレルギーかどうかを検査するには、トリコフィチン反応という方法を用います。
これは、白癬菌を長期間培養することで得られる菌の代謝産物を多く含んだ培養液を注射し、2日目に反応をみる方法です。もちろん、生きた菌は含まれていません。
もし、白癬疹を併発してしまったときには安静が第一です。水虫の治療とともに、10日間ほど白癬疹の治療を集中して行う必要があります。
悪化すると体中に湿疹ができることも白癬疹の治療は、自宅だけではできません。悪化すると体中に白癬疹が現れ、リンパ節がはれて激しい痒みをともないます。
白癬疹になったら、まず水虫薬の使用を中止し、湿疹の治療から始めます。高熱が出たときには、化膿止めの抗生剤が必要になります。
また、副腎皮質ホルモンを使用することもありますが、乱用したりするとかえって症状をひどくしてしまうため、白癬疹の治療にはやはり医師の診断と治療がかかせません。
十分な休養を取って、症状にあった軟膏をつけることも大切です。局所は石けんでよく洗い、清潔にしておくようにしましょう。
夏になり水虫を悪化させ、白癬疹を発症する人は意外と多いものです。「たかが水虫」とタカをくくっていると、気づかないままに白癬菌アレルギーに陥ってしまうかもしれません。

アトピー性体質の人も水虫には要注意

 体があるものの受け入れを拒絶し、さまざまな形で危険信号を示すことをアレルギーといいます。アレルギー反応が皮膚に出る病気の一つにアトピー性皮膚炎があります。
アトピーは、特殊な抵抗性の物質、イムノグロブリンEが血液中に増えることで起こります。この体質の人は、感染症に弱くなりますから、水虫なども発症しやすく、かつ治りにくくなるのです。
実際、適切な治療を続けているにもかかわらず症状がよくならない人を調べてみると、アトピー性皮膚炎の人や、兄弟にアトピー性体質を持っている人が多いというデータもあります。そのため、水虫がなかなか治らない人は、自分がアトピー性体質かどうか疑ってみる必要があるでしょう。アレルギー性鼻炎、喘息、じんましんの人は、同時にアトピー性体質の要素を持っていることがあります。
一方、近年、成人型のアトピー性皮膚炎の原因として、皮膚や消化管にいるカビとの関係性が注目されてきています。皮膚の表面にいる癩風菌と消化管にいるカンジダがアレルゲンとなっている可能性が高いのです。
実際に、顔面や頭部、頚部に症状が出ている80名の成人患者に、水虫治療で使用する抗真菌剤を投与したところ、70%以上もの人の症状が軽快しています。そのうち半数以上の患者さんは、ステロイドの外用の中止や減量に成功し、さらに痒みや赤みなどの症状が軽減した人もいました。

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