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水虫

水虫、こうすれば再発しない

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水虫、こうすれば再発しない

なりやすい体質と環境を正しく改善する

靴の選び方で、水虫防止の確率をアップ
一般に、水虫は事務系の仕事をしている人よりも、外回りの営業マンに多いものです。理由は簡単。営業の仕事のほうが、靴をはいて歩き回る時間が長く、それだけ足をムレさせることが多いからです。
もちろん、事務系にしても、靴をはいたまま仕事をしている人も多いでしょうが、夏などはエアコンの効いたオフィスで快適に過ごしているわけで、炎天下で汗を流して歩く営業とはわけが違います。
営業マンに限ったことではなく、とかく現代人は靴を脱ぐ機会が少なくなっています。そしてそれは、とりもなおさず、水虫にかかる危険が高まっているということなのです。
アメリカ人などは、寝るとき以外はほとんど靴をはきっぱなしの生活を続けています。しかし日本よりも水虫患者が多いかというと、とくにそうでもないようです。これはどうしたことでしょうか。
ひとつには、気候の問題があります。日本の夏は高温多湿で、水虫の繁殖にはまたとない気候です。ところが、欧米の夏はカラリとした乾燥型が多く、訳釈飢が繁殖しにくいのです。
もうひとつ重要なことは、気候の差以上に、欧米人と日本人の、靴に対する意識の差です。水虫になりやすい靴と、なりにくい靴は厳然とした差があるのです。
もともと、日本人にとって靴とは輸入品。はっきりいえば、欧米人の、ものまねで、はき始めたものです。そのせいかどうか、われわれは靴の良し悪しが健康に与える影響を軽視しがちです。しかし、自分に合わない靴をはき続けていると、靴ずれどころか、腰痛、頭痛さえ起こり、全身が疲れやすくなるのです。
水虫予防においても、靴選びが大切なポイントであることは言をまたないでしょう。
では、どんな靴が水虫になりにくい靴なのでししょうか? 足を乾燥させておくのが、水虫予防の大原則。
したがって、まず検討すべきは靴の通気性です。もちろん、通気のよいはき物といえばゲタにかなうものはないのですが、会社にゲタ履きで行くわけにもいきません。
靴の中では、合成皮革のものよりも、本革製のほうが通気性で勝っています。というのは、動物の皮には、小さな穴が無数にあいており、革自体がいわば呼吸をしているからです。ビニール製などより通気がよいのは当然なわけです。
できれば、靴はすべて本革製でそろえてしまいましょう。室内ではくスリッパなども、通気性を考えて、指先が開放されたものにしたい。
また、ブーツ類は極めて通気性が悪いので、水虫患者は避けるべきです。
靴の大きさにも気を配りましょう。あまりきつい靴をはいていると、足がムレやすくなり、皮膚に刺激を与えます。歩きづらくない範囲で、少し大きめの靴を選びましょう。
「靴は夕方買え」と、いわれますが、それは根拠のないことではありません。人間の足は、朝と夕方では、わずかながら大きさが違うことが、医学的にも証明されています。これは、足の疲労が膨張という形で現われるからです。ですから、起き抜けの朝よりも、仕事を終えた夕方のほうが、足はむくんで大きくなるわけです。
午前中に靴を買ってしまうと、少し大きめを選んだつもりでも、夕方になったらきつくなっていた、ということになりかねません。なるべく夕方に選んでください。
水虫が悪化しやすい夏場は、とくに注意。ムレた靴に長時間足をつっ込んでおくなど、最悪です。さし支えない限り、サンダルなどをはいて過ごしましょう。また、どうしても靴をはかなければならないのなら、メッシュの靴を使うとよいでしょう。

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白癬菌が寄りつかない靴のはき方

患部を不潔にしたまま、水虫薬をいくらつけても意味がないように、せっかくベストの靴を選んでも、はき方が悪くては何にもなりません。
といっても、マナーの話ではありません。乾燥・清潔という、水虫治療の原則にそったはき方のことです。
まず、靴は毎日替えてはくこと。なかには、一か月も同じ靴をはき続けて平気な顔をしている人がいますが、それでは水虫にしてくれと頼んでいるようなもの。第一、足がくさくなって周囲が不快な思いをします。
普段の生活に使う靴を、最低三足は用意してほしいと患います。そしてそれを毎日はき替えるのです。その際、使っていないほうの靴は必ず陰干しにして、乾燥させます。
また、少しでも時間があったら靴を脱ぐ、という心がけが大切です。会社の休み時間には必ず靴を脱ぐようにするなど、はきっぱなしの時間を、なるべく短くしてください。
それにもうひとつ、他人と共同で使うはき物については、とくに注意を払いましょう。水虫はそうしたものを媒介にしてうつる可能性が高いからです。
たとえば、家の中なら台所やトイレのスリッパ。家族の中に水虫患者がいるようなら、その人のはき物だけは別にすべきです。逆に、すでに水虫をもっている人は、家族にうつさないように他の人のはき物を使わないこと。これはいわば、水虫患者にとって最低限のマナーです。
公共の場の上ばき、スリッパなどにも、白癬菌がひそんでいる恐れは十分にあります。とはいえ、どのスリッパに菌があるかはわからないので、避けようがありません。対策としては、清潔なスリッパを常に携帯しておくことが考えられます。本気で水虫を予防・治療しようと思うなら、そこまでやることが必要です。
さらに、靴の中敷についていえば、たとえ冬でも暖か過ぎるものは好ましくありません。ヘチマなど、通気性のよい材料を使った中敷を選びましょう。
靴下を裏返しにして干す
毎日入浴し、靴下を取り替える。これは水虫治療の基本中の基本。このくらいのことが励行できないようでは、水虫治療などとうていおぼつきません。
きれい好きな人にとって、靴下を何日も続けてはくことなど考えられないでしょう。しかし、そうでない人たち、平気で一週間も続けてはくような人たちに、一度、汚れた靴下を顕微鏡で見せてあげたいものです。
「人体で一番汚い部分はどこか」
この質問に、たいていの人は「肛門」と答えるでしょう。しかしこの答えは「×」。実際には、足の先のほうが、ずっとたくさんの細菌を飼っていることが判明しています。
その理由は足先に汗腺が多いことによるものです。しかも、足の裏から出る汗は、手の平と同様「精神性発汗」。つまり、気温などに関係なく、精神的な緊張からかく汗なのです。したがって、いくら涼しい場所にいても、ストレスを感じたりすればどんどん出てきます。そしてこれが、足のニオイのもとであり、足先を「人体で汚い部分」にしている元凶でもあるのです。
また、どんな靴下を選ぶかも重要です。通気、乾燥のためには素足でいるのがいちばんですが、そうもいきません。
ウールの靴下はたいへん暖かいのですが、暖かいということはむれやすいということ。水虫患者は、冬の寒い時期にも、ウールの靴下をはくべきではありません。
なにしろ、実験のために白癬菌を繁殖させる時には、ウールの靴下を培地にするほどです。水虫にとっては格好の生育地なのです。しかもそれが汚れた靴下なら、これはもう「水虫の巣」のようなもの。
ナイロンなど、化学繊維の靴下もあまりおすすめできません。昔に比べて、現代は女性の水虫患者が増えていますが、その原因の一つに、ピッチリしたナイロン・ストッキングの普及があげられているほどです。
ただし、技術の進歩によって、最近の化学繊維は質的にかなり向上していますから、ナイロン靴下もあまりむれないようにはなってきています。
しかし、水虫患者の靴下として好ましいのは、やはり木綿や麻など、天然繊維でつくられたものでしょう。とくに木綿は、通気性が非常にすぐれています。
また、靴下の洗い方にもコツがあります。ひとり暮らしの人などは、二週間も洗たく物をためておくようなことになりがちですが、これはいただけません。白癬菌に、繁殖期間を与えることになるからです。だからこまめに洗いましょう。そして干す時には、靴下を裏返しにして干すこと。表より裏に、多くの菌が繁殖しているからです。
いうまでもないことですが、洗たく後の乾燥は十分に行うこと。生乾きのままはいてしまうようでは、洗りても意味がありません。
足先そのもののケアも、もちろん大切です。タルカム・パウダーなどを一日何回も足にかけて、むれを防ぎましょう。最近は、質のよい発汗防止スプレーも発売されていますから、それを使ってもよいでしょう。
たとえば、オフィスの机の中に、そうしたフットケアグッズを忍ばせておき、休み時間になったら、シュッとひと吹き。営業の人なら、外回りをする前に足に吹きかけておくだけで、かなりむれが抑えられるはずです。イヤな足のニオイの防止にもなります。

充分な睡眠は水虫予防の助けになる

「寝不足はお肌に悪い」
とよくいわれますが、これはまったくその通りで、肌の美しさと睡眠時間は密接な関係をもっているものです。たとえば、シミやソバカスができるのも、睡眠不足、疲労、ストレスなどによるところが大きいといいます。
徹夜明けに鏡を見てみればはっきりしますが、寝不足が重なると、私たちの肌は色つやを失い、弾力性も弱まります。若い頃に、充分な睡眠をとれない生活を長く続けると、中年にさしかかってから、人一倍小ジワが出てきます。若いお嬢さんへは、下手な美顔法よりも、たっぷり寝
ることをすすめたいところです。
寝不足の影響は、当然、足の皮膚にも現われます。「寝不足が、水虫になりやすい」、と性急に結論づけるのは短絡的過ぎるかもしれませんが、充分な睡眠が水虫予防の一助になることだけは確かです。
同様に、肉体的疲労や様々なストレスも、皮膚に悪影響を与えます。肉体的、精神的な疲れをうまく抑え発散させることも、結局は水虫の予防につながるわけです。
もちろん、皮膚のみならず、内臓その他を健康に保つためにも、睡眠をたっぷりとるべきなのはいうまでもありません。
入浴時は趾間、足の裏を念入りに洗う水虫患者の中には、
「毎日お風呂に入って足も洗っているのに、どうして水虫になったのか」
と首をかしげる人も多いことでしょう。
もちろん、毎日入浴することは水虫予防の基本ですが、それだけで水虫が防げるというものではないのです。
まず、洗い方に問題があります。入浴して石けんで足を洗うにしても、いちばん白癬菌が繁殖しやすい部分を見逃していては何にもなりません。たとえば、足の裏や、足の指の間をよく洗っているでしょうか。とくに指の間は、一本一本指を開いて洗うくらいでないと、菌を取り除くことはできません。
逆に、洗い過ぎて水虫を招く場合もあります。一日に何度も入浴したり、足を洗ったりすると、皮膚の角質はすっかりふやけてしまうのです。ふやけた角質は、白癬菌が付着する絶好の環境になります。
足を洗うのは、一日二回で充分でしょう。それも、仕事から帰ってすぐに一度、昼の暇な時間にもう一度洗うと効果的です。ただし、真夏の暑い日には三回洗う、というふうに、場合によって回数を変えることも必要。洗ったあとは、しっかり乾燥させることが大切。タオルでぞんざいに雫をとるのではなく、足の指の間の水分まで、ていねいにふき取りましょう。水分を残しておくと、そこが水虫の絶好のすみかになるからです。
きれいに水気を除いたあとは、タルカム・パウダーをふりかけておくと、なおよいでしょう。
石けんの使い過ぎは水虫悪化のもと
「潔癖症」というものがあります。不潔なものを病的に忌み嫌うことですが、これがひどくなると、一日何十回となく身体を洗わないと気がすまなくなり、そのためにかえって皮膚病になったりします。私の病院にも、そうした患者さんが見えることがありますが、水虫患者の中にも、潔癖症というか、水虫ノイローゼのような人をよく見かけます。
彼らは水虫を治そうとするあまり、日に何度となく石けんで足を洗い、消毒液をつけます。そしてその結果、水虫はむしろ悪化し、それ以外の皮膚病までも抱え込むハメになるのです。
過度に消毒液を使い、石けんでゴシゴシやれば、正常な皮膚でもおかしくなります。まして水虫にやられ、弱っている患部はたまりません。ひどいただれや炎症を起こすのは当然でしょう。
そこまでいかなくても、とかく水虫患者は、患部に対して神経質になりがちです。「ローマは一日にして成らず」。決して一度に治そうとは思わず、気長に治療を続けることが大切なのです。
石けんそのものが皮膚病を起こすことはまずありませんが、いま述べたように、使い方によっては、かえって症状を悪化させる場合があるのです。
石けんのアルカリは皮膚についた油分を落とします。この作用によって汚れを取り去るわけですが、その際、表皮の角質層まではがしてしまいがちです。
ですから、あまり患部を洗い過ぎないことと、刺激の少ない石けんを選ぶことが大切です。
低刺激性の石けんを使うのはいいのですが、注意すべきは薬用石けんの類いです。ものによっては強い殺菌剤が含まれており、普通の石けんよりずっと刺激が強い場合がままあるからです。
また、高級石けんなら皮膚にょいと思うのも間違いです。値段の高い化粧石けんには、実に様々な香料が使われていて、その中には皮膚に強い刺激を与えるものも少なくありません。
ただし、低刺激性の石けんとはいえ、やはり刺激があることに変わりはないですから、過度に使うのは避けましょう。
また、洗う時にボディ・ブラシやナイロン・タオル(いわゆるあかすり)を使ってゴシゴシやるのもいただけません。木綿のタオルで、ソフトに汚れを落としましょう。
石けんを使ったあとは、どうしても皮膚がカサカサになりがちです。角質層に含まれる脂質がとれるからですが、これをそのままにしておくと、皮膚が弱くなり、水虫にやられやすくなります。そこで、足を洗ったら、健康な皮膚にはベビーオイルや皮膚用のトリートメント・オイルをつけて、油分を補っておきましょう。
ペットの清潔は水虫を予防する
水虫を引き起こすのが白癬菌であることは、もうみなさんご存じですね。しかし、この白癬菌に、たくさんの種類があります。
そのうち、いちばん多いのは「しょく紅色白癬菌」、二番目が「星芒状白癬菌」です。ここで問題にしたいのは、後者の星芒状白癬菌のほうです。というのも、一般の白癬菌が人から人へしか伝染しないのに対して、星芒状白癬菌は、動物から伝染する場合があるからです。
動物の身体をおおう毛の中には、様々な菌がかみついていますが、なかでも白癬菌はとくに多いのです。
もちろん、イヌやネコに水虫があるわけではありませんが、彼らの白癬菌が入間にうつってタムシやまれに水虫を引き起こすことは、充分考えられます。
とりわけ、家の中と外を行き来するネコの場合など、よほど手入れに気を配らないと、菌の運び屋になりかねません。
動物にも、タムシなどの皮膚病はあります。お宅で飼っているイヌやネコが、毛変わりの季節でもないのにやたらと毛が抜けるようなら要注意。一度、獣医にみてもらいましょう。 犬小屋なども、白癬菌の巣になっている場合が少なくありません。小屋の中に敷いてある古い毛布などは白癬菌にとっては願ってもない棲み家。注意が肝心です。
最近は、ペット用の消毒剤でいいものがたくさん出回っていますので、試してみるのもいいでしょう。そして週に一度くらいは、ペットも入浴させてあげること。ペットが媒介になる病気は、私たちが想像するよりはるかにたくさんあります。水虫だけでなく、命にかかわるような大病をペットからもらわないよう、常に清潔に心がけたいものです。
また、ペットそのものだけでなく、その回りにあるものにも気を配りましょう。たとえば、イヌの鎖(飼主の手が水虫になる場合があります)、食器、ネコがよく昼寝をする座布団などは、触ったら必ず手を洗ってください。

冬こそ水虫治療の季節

水虫の季節は、いうまでもなく夏です。
私の病院を訪れる患者さんの数も、梅雨入りあたりから急に増え始め、八月ごろにピークを迎えます。真冬にみえる方もないわけではありませんが、ごく少数です。
普通、水虫は冬になると軽快し、痒みもほとんどなくなります。逆に、真冬でも痒くて仕方ないようなら、その年の夏は、相当ひどい水虫に悩まされることを覚悟したほうがよいでしょう。
しかし、冬場、痒みがおさまっているからといっても、水虫が完治したとは限りません。夏になればまた患部がうずき出すのが、その何よりの証拠です。これはなにも再発ではなく、冬の間は菌の活動が激しくなかっただけのことです。
「のどもと過ぎれば熱さ忘れる」で、実際に病気で苦しんでいなければ、治療に熱心になれないもの。夏の間はせっせと水虫薬をつけ、こまめに足を洗っていても、冬になるとついおっくうになり、治療を中断してしまう人が多いのは実に残念なことです。
冬の間、白癬菌は胞子(実)の状態で角質層にひそんでいます。芽を出した状態ではありませんから、増殖をしないかわりに水虫薬の効き目が少ないのですが、冬も根気よく治療すれば、水虫を根絶できるチャンスなのです。ですから、この時期を逃す手はありません。
筋力を鍛える場合、激しいトレーニングを一か月続けても、その後一週間休んでしまうと、筋力は元に戻ってしまいます。それよりもコツコツと休まずに普通の運動を続けていたほうが、よほど効果的だといわれています。水虫治療も同じこと。完治する前に中断してしまえば、治療前に逆戻りです。
「継続は力なり」とは、まさに金言です。
冬の間もまめに治療を続けた人は、夏の不快な思いとサヨナラできるのです。
冬の治療が大きな効果をあげる理由はもうひとつあります。白癬菌の発育が夏に比べて格段に遅くなります。また、皮膚は冬でも少しずつ生まれ変わる、つまり角質層は毎日はがれ落ちているということです。このため、同じ薬をつけても、冬のほうが効果が高いともいえます。自分の水虫が完治しているかどうか、素人目では見分けがつきません。それに、もし完治していたとしても、水虫にかかる人はみな、白癬菌に対する抵抗力が弱いはずですから、再び感染する危険は高いのです。
だからこそ、夏に水虫で悩んだ人は、最低でも翌年の夏まで、治療を続けるべきでしょう。さもないと、夏が来るたびに、定期便のように水虫に悩まされる生活になりかねません。実際、年配の方の中に、軍隊時代にうつされた水虫がいまだに治っていない人も多いのです。そうした人たちは、「水虫は一生治らないもの」と信じてあきらめているのかもしれませんが、おそらく冬の間の治療を怠っているのでばないかと思います。
冬の過ごし方が、水虫を完治させるための最大のポイントです。

ビタミン栄養素が水虫をはねのける

水虫の原因は白癬菌ですから、食事と水虫の直接の関連はありません。しかし、慢性的な内臓疾患たとえば、肝臓病、糖尿病、脂質代謝異常などは、皮膚病の原因となり得ることが証明されています。
また、栄養のバランスを無視した食生活、とくにビタミン類を充分にとらない食事を続けていると、必ず皮膚にも悪影響が現われます。たとえばビタミンAが不足すると、角質の代謝が悪くなり、ビタミンB6が不足すれば、脂漏性皮膚炎が起こりやすくなります。もちろん水虫も、その例外ではありません。
逆に、食事に気を配り、ビタミンを豊富に摂ることが、間接的ながらも水虫の予防につながるわけです。
皮膚病と関係の深いビタミンというと、ビタミンA、B、C、そしてニコチン酸と葉酸があげられますが、なにもビタミン剤を買ってきて飲む必要はありません。これらを多く含んだ食品が、常に食卓の上に並んでいるようにすればよいわけです。
ただし、生野菜や果物ばかり食べているのは、ちょっと考えもの。皮膚の細胞を正常に働かせるためには、脂肪や炭水化物、タンパク質といった、ビタミン以外の栄養素が不可欠だからです。
また、ビタミンについて、「ビタミンバイブル」の著者アール・ミンデル氏は、同書の中で、
「ビタミンCの粉末あるいは結晶状になったものを患部に直接つけることにより、(水虫を)治療できるようである」
と書いています。やってみる価値はあるかもしれません。
この終わりに食品表がついています。どんな食品にどのビタミンが多く含まれているかを調べ、なるべくバランスよくとるように心がけましょう。
ただし、タバコがビタミンCを破壊すること、飲酒により、ビタミンB6や葉酸が消耗することを覚えておいてください。
タバコ1本で、ビタミンC25gが破壊されるといわれています。不摂生の生活を続けながらいくらビタミンを摂っても意味がないのです。
皮膚の抵抗力強化は食生活の気配りでOK
タンパク質、脂質、糖質のことを三大栄養素といい、これにビタミン、ミネラルの二つを加えたものが、私たちの健康を支える基本的な五大栄養素ということになります。
五つの栄養素のうち、どれかひとつでも欠けてしまうと、身体のどこかに、なんらかの変調をきたします。というのは、体内の新陳代謝、ホルモンのバランスが崩れるからです。むろん、皮膚にも悪影響を与えます。先に、野菜や果物ばかり食べるのは考えもの、と書いたのはこのためです。
また、酸性食品とアルカリ性食品のバランスも考えなければなりません。
私たちが健康を保つためには、身体をいつも弱アルカリ性にしておくことが必要なのです。
「肉を食べたら、野菜はその二倍食べろ」
とよくいわれますが、これも体内の酸性が強まることを防ぐ知恵といえます。ただし、本当は二倍でもまだ足りないくらいで、野菜は肉の三、四倍食べてほしいところです。
代表的な酸性食品としては、肉類、魚類、卵黄、そしてごはんなどの穀類があげられます。これらを食べたら、それに見合うだけのアルカリ性食品(野菜、果物、牛乳、海草、卵白など)をとってバランスを保つ必要があります。
それにもうひとつ、食塩は、とり過ぎると皮膚の抵抗力を弱め、水虫などにもかかりやすくなります。注意してください。
香辛料の加減は皮膚への思いやり
石けんを使って患部を洗い過ぎると、かえって皮膚が弱くなることはすでに述べましたが、石けんに限らず、過度の刺激を皮膚に与えることは、皮膚の抵抗力を弱めます。
まず、食べ物についていえば、辛いものはおしなべて皮膚に悪影響を与えるようです。
最近はスパイシー・フードがブームであるらしく、飛びあがるほど辛いカレーやエスニック料理を食べるため、若者が店の前に列をつくっている光景をよく見かけます。
しかし、辛いものを日常的に口にする生活は、日本人の繊細な胃には無理があり、また、なれてもいません。こういう食生活を続ければ、とどのつまりは胃腸などの臓器の調子を崩すことになり、当然皮膚にもその余波がやってきます。
それに、こしょう、唐がらしなどの香辛料は、じんましんなどの原因となることがあります。
水虫と香辛料の間に、直接の因果関係は見い出せませんが、皮膚の、菌に対する抵抗力を弱めないためには、なるべくとらないほうがいいでしょう。香辛料に限らず、どんな調味料も、適量を超えて使えば皮膚に刺激を与えますし、コーラやチョコレート、茶、コーヒーは発汗を促す要素をもっているために、なるべく避けるほうがよいでしょう。また酒は皮膚病全般によくありません。
休み時間は足の日光浴
水虫の患部を乾燥させるため、足の裏を太陽に向け。足の日光浴をするのはとてもよいことです。しかし、これもやはり、過度に行えば皮膚をいためる原因となります。
いわゆる陽焼けとは、日光の中の紫外線により、皮膚に炎症が起こる状態ですが、これは足の裏にも起こります。ただし、火ぶくれになったり皮がむけたりするわけではなく、紫外線の作用で角質層が厚くなるのです。
すると、水虫薬の吸収も悪くなり、皮膚の角質化が進むので、かえって治療が遅れることになります。とくに夏、海や山の強い直射日光を浴びる場合、あまり長い時間、患部をさらさないでください。
また、もともと皮膚が弱い人や、すでに水虫にかかっている人の場合、入浴にも注意が必要です。毎日お風呂に入り、清潔を保つことはもちろん必要ですが、あまり神経質にならないこと。
一日に何度も入浴したりすると、皮膚がふやけ、表皮の脂質が落ちてしまい、かえって白癬菌が生育しやすい状態にしてしまいます。原則的には一日一度の入浴にしてください。そして、お湯はあまり熱くせずに入ることです。
水泡型の水虫で、患部がただれているようなら、とくに注意を要します。

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