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水虫の正体知らずして治療法はない

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水虫の正体知らずして、治療法はない

〈知っているようで知らない水虫の正体〉

水虫の原因は虫ではない。人体に生えるカビ「白癬菌」
みなさんにひとつ質問します。「水虫の原因は何ですか」
答えその1。「水虫は、水ムシというくらいだから。ムシです」
答えその2。「水虫の原因は、虫ではなくカピの一種白癬菌です」。あなたならどちらを答える
こんなわかり切ったことを聞かないでくださいと叱られるかもしれませんが、このわかり切ったことをハッキリ知っていただくことが、水虫を。完全治癒するキメ手になるのです。
答えは、みなさんもよくご存じの人体に生えるカビ「白癬菌」です。しかし、虫と理解されている人の中には、
「白癬菌というムシが……」とあくまでもいい張る人もいます。
なるほど、水虫にかかった人ならよくわかるように、その症状は、小さな水疱の集まりであったり、足の指と指の間、つまり趾間(しかん)の皮膚が白くふやけて汁がにじみ出し、ただれたりします。
この流出液の中に白癬菌というムシが棲んでいる1と信じているようです。
しかし、顕微鏡で見れば、虫かカビかが、ハッキリします。白癬菌には、カビの証拠である胞子と菌糸がついているのです。胞子や菌糸がついた虫はいません。虫だと思い込んでいる人は、その認識を早く捨て去ってください。孫子の兵法「敵を知り己れを知れば百戦危うからず」
ではありませんが、敵の正体をはっきり知らなければ、正確な治療も、またそのために必要な認識も生まれてこないからです。
それでは、敵である自衛菌の正体をとことんあばいていきましょう。まず、白癬菌は人体に寄生するカビの一種ということからカビについて調べてみることにします。カビはどんな所でみかけますか。すぐ思い浮かぶのが、おモチのカビ。ミカンやパン、あるいはごはん、魚、肉など、食べ物を常温で放置しているとたいてい、カビが生えます。
食べ物だけではありません。最近では石油やプラスチックにまでカビが生えるといわれています。
あるテレビの科学番組で、面白いカビ実験をやっていました。
アパートの一室を完全に締め切り、さらに、窓やドアの隙き間をガムテープで目張りしてしまい、そこに加湿器をセットし、そのまま一週間放置しておくと部屋の中はどうなるか、というものです。
どうなったと思いますか。部屋は、足の踏み場もない状態になりまた。つまり畳はいうにおよばず、ふすま、壁までビッシリとカビにおおわれたのです。まるでカビの家そのものになってしまったのです。
カビの性質をつきつめていくと、次の四点になります。
⑴生きている部分より老化したり死んだ部分が狙われる。
⑵高温多湿、不潔がカビ繁殖の条件となる。
⑶カビにいったんやられると、あとは爆発的に繁殖する。
⑷放っておくとカビは繁殖する。
以上のようなことだろうと思われます。
ところで、カビはすべて害であるのかといえばそうともいえません。ほとんどが非病原性です。いや、むしろ役立つカビも多いのです。みなさんもよくご存じの抗生物質であるペニシリンは、青カビからつくられます。このペニシリンが発見されるまでは、治りにくかった細菌性の病気、肺炎、淋病、敗血症などが、難なく治せるようになり、多くの人々の生命を救いました。
また、もっと身近なところでは、味噌汁の味噌や、日本酒はコウジカビによってつくられています。その他、まだまだカビの効用は多くあり、とても限られた紙幅では説明しきれません。ひと口にカビといっても、水虫の白癬菌のように、人間にいやがらせをするカビもあれば、なくてはならないカビも多いのです。
しかし、いずれにしても、先に説明したカビの四つの主な性質は、ぜひとも頭に入れておいてください。

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●カビの胞子に満ちあふれている地球
条件さえ整えば、部屋一面をおおってしまうカビも、元を正せば一個の胞子からスタートしますが、では、その胞子は一体どこにいるのでしょう
か。答えは至極簡単です。というのは、いたる所に胞子はいるからです。空気中にも、土壌の中にもいます。また、動物に寄生しているチャッカリ
屋のカビもいます。いうなれば、存在しない場所はない、と考えてもいいくらいこの地球はカビの胞子で満ちあふれているのです。
でも、モチやミカン等にはどんな種類のカビでも生えるのかといえば、そうではありません。青カビ、赤カビの胞子はつきますが、白癬菌をモチ
にうえつけても胞子は繁殖しません。反対に人間の足の裏に青カビの胞子をくっつけても、青カビは繁殖しません。
つまり、カビの種類にはいくつもあり、モチに生えるカビもあれば、魚に生えるカビもある。そして、人間に生えるカビもあるというわけで
す。人体に生えるカビの代表選手が、いうまでもなく、水虫の元凶である白癬菌なのです。
前のページでカビの四つの性質を述べました。もちろん、人体に生える白癬菌もカビの一種ですから、その性質はまったく同じです。
⑴生きた部分より、死んだ部分に生えるということは、人間の体の部分に死んでいる、または、老化した細胞部分があるということです。水虫は皮膚の病気です。したがって、皮膚の部分に死んだ、老化した個所があると考えられます。
⑵高温多湿で不潔な部分にカビは繁殖。白癬菌も人間の高温多湿で不潔な部分に生息しているということです。
⑶カビにいったんやられると、あとは爆発的に繁殖する。白癬菌におかされた部位があれば、広がる性質があるといえます。
⑷カビは繁殖するー水虫にかかっている人から伝染する可能性が強いということです。
これが白癬菌の正体の全部といいたいところですが、実は、まだまだほんの一部。もっとスゴイ秘密が隠されているのです。
それにしても、この四つの性質をみても白癬菌は厄介な存在であることがおわかりいただけると思います。虫なら人間につく前に殺虫剤をシュッとひと吹きすれば、イチコロですが、皮膚に巣食っている白癬菌はそう簡単にいかないのです。

あなたの足元にも白癬菌はいる

白癬菌が目に見えれば、あそこにいる、ここにいると指差しながらよけて通れるのですが、なにしろ、相手は菌糸や胞子、大きさは2〜8ミクロン。低倍率顕微鏡でようやく見つけることができるほど、小さいのです。菌を避けて通ることは不可能です。
そこで水虫患者を追って調べてみました。水虫患者の患部がふれている場所のほこりゃ衣類の繊維を顕微鏡でのぞいてみると、無数の白癬菌がウジャウジャいました!
具体的にいいますと、まず第一に水虫患者の靴下、ここからは非常に多くの菌が検出されます。次には靴、浴用マット、玄関マット、床、畳、布団の裾の部分……といったところが、汚染地帯でした。
それから、自宅以外の場所では大衆浴場のマットと床が危険です。また、旅館や会社などでみかける共用スリッパ、あるいはボーリングやゴルフのように靴が貸し出される場合は、貸靴が白癬菌の巣窟となっています。
家族に水虫患者一人いれば、家の中は白癬菌だらけ、と考えて差しつかえありません。しかも厄介なことに水虫患者の体から離れた白癬菌は、次の獲物を狙って半年から一年、畳やマットの中でジーッと胞子(実)の状態のまま生きているのです。この胞子が人の足にピターッとつき、その足に芽を出す条件が整っていれば、さっそく繁殖を始めるわけです。これが水虫の一般的な伝染パターンです。
しかし、水虫患者だけが白癬菌をバラまいているわけではありません。大や猫などを飼っている家は要注意です。動物は入浴する機会が少なく、全身が毛で覆われていることもあって、白癬菌の絶好の培養地帯となっています。白癬菌は動物の毛を餌に生きているのです。
ですから、犬、猫、牛などの動物を介して人に伝染することも多いのです。
このように考えていくと、私たちの足元は水虫に陥る実に多くの危険が潜んでいるといわなければならないのです。
●人体に白癬菌が住める場所がある
死んだ場所に巣食う性質をもったカビである白癬菌が、人間の体に。寄生できるということは、体のどこかに、いわゆる死んだ場所があることの証拠でもあります。
そこで皮膚の構造から、本当に死んだ細胞があるかを、調べてみましょう。
次の図をごらんください。

皮膚の断面図

皮膚の断面図


これは、皮膚の断面図です。図のように、皮膚は内側から皮下組織、真皮、表皮の三層に分かれています。この三層によって、体を外の刺激から守っているわけ
です。厚さ、わずか2.0ミリ(年齢によって、また太っている人、やせている人では差がある)ながら、皮膚は大切な役割を果たしているのです。
皮膚は人間を包む。皮の袋ともいえます。この皮の袋、外界の有害な刺激から内臓諸器官を守り、発汗等によって体温調節や老廃物の排泄などの機能を行っています。
三層のうち、体のいちばん内側にある皮下組織は、どんな役目をしているのでしょう。
この部分は脂肪細胞が含まれており、その細胞が多い場所としては、頬、乳房、警部、手の平、足の裏などがあげられますが、耳介、まぶたなどにはほとんど見られません。
皮下組織は食物からとった栄養のうち、すぐには使わない分を、脂肪として皮下に貯えておく
いわばエネルギー貯蔵庫の役割を果たしています。これがいわゆる皮下脂肪となるのですが、皮下脂肪が増え過ぎると、肥満の原因になることは、みなさんご承知の通りです。
皮下組織の上にあるのが真皮。真皮は主としてコラーゲン線維からなっており、線維組織の間には、毛、汗腺、脂腺などの付属器官が存在しています。真皮は皮膚の90%を占めていて、皮膚の新陳代謝をあずかる重要な部分なのです。
たとえば、顔にシワができるというのは、真皮が老化して弾力性が失われているということです。
また、真皮には、血管、リンパ管、神経なども分布しており、極めて重要な働きをしています。
真皮の上が表皮。この表皮はいうまでもなく、体の外側にある細胞、つまり、目に見えるところの「皮膚」です。食べ物でたとえるなら、カステラの上の茶褐色の部分と考えていただくとよ
いでしょう。黄色くふっくらした部分が真皮と、皮下組織にあたります。
表皮の厚さは0.06〜0.2ミリ(手の平、足の裏はもっとも厚く0.6ミリ、耳介やまぶたは0.06ミリ。こんなに薄いにもかかわら
ず、詳しく観察すると、さらに四層に分かれていることかわかります。図を見ていただければ理解しやすいでしょう。真皮に近いほうから基底奢、
有縁層、穎粒層、角質層となっています。水虫の正体をあばく上で、表皮の構造は欠かすことのできない部分だけに、しっかり覚えておきましょう。
基底層にはメラニン形成細胞(メラノサイト)があってメラニン色素はここでつくられています。皮膚の色が黒いというのは当然、メラニン色
素が多い状態にあります。人種によって多少のバラつきはありますが、一人あたりのメラノサイトは約二〇億個が平均とされています。もちろん黒
人はその個数が多く、白人に少ないのは当然です。
ところで、このメラニン形成細胞、とても重要な役目をしています。紫外線をたくさん浴び過ぎると、皮膚ガンや内臓に異常をもたらしますが、これを防ぎます。つまり、太陽光線に含まれる紫外線(といっても太陽光線の1パーセントしかないが)を吸収するために、メラニン色素をセッセと生産するのです。
また、表皮全体の栄養補給部隊で、たとえば、かすり傷を負って上皮がはがれると、損傷した個所を再生させなければなりませんが、基底層がその任務を遂行しています。つまり、細胞をどんどんつくり出す製造工場でもあるのです。
有縁層は、基底層でつくられた細胞が生理作用をしたり代謝作用を行う、表皮の主要部分を形成しています。
有縁層の外側は穎粒層。この層は扁平な細胞で横二〜二層になっており、それがスクラムを組むような形で並んでいます。
その外側が角質層です。つまり、目で見える部分。この層はケラチンという蛋白質構造からなっています。よくできたもので、刺激を受けやすい足の裏や手の平は角質層も厚く0.5ミリもあります。
さて、水虫と最も関係深いのが角質層。というのは、表皮は基底層、有縁層、穎粒層と細胞たちは順々に成長していくわけですが、角質層になるころはすでに水分もかなり失われています。
つまり老化しているということです。皮膚を手でこすれば耐が出てきますが、これは角質層が時を経てはがれ落ちる状態なのです。手でこすらなくとも正常な角質層は、約二週間たつと垢とな って落ちてしまいます。ただし、病気の皮膚の場合はもっと遅くなります。
ところで、それぞれの層の細胞をみると、核が見られるのですが、角質層だけは核がありません。核とは細胞の中心部分。それが存在していないということは、角質層で細胞はすでに活動を完全にストップした状態であることを如実に物語っているのです。基底層で生まれた細胞が角質層に達するのは、約二十八日。つまり表皮細胞の寿命は一か月。ただし、体全体が老化してくると、このサイクルは時間がかかり、しかも、新しく生まれる細胞の数は減ってしまいます。これが皮膚のシワの原因の1つとなります。
ここで角質層の特徴もつけ加えておきます。成分のケラチンは温度変化にも、また化学薬品に対しても強い物質。また、その堅さは相当なものです。たとえば、爪や毛は角質層が変化したもので成分はケラチンからなっています。毛髪一本でも重いものがひっぱれるといわれるのをみても、その強さは想像できます。
以上が皮膚の構造になります。
水虫の痒み発生メカニズム

水虫の痒み発生メカニズム


 
●白癬菌は皮膚のケラチンを食べて生きている
さて、水虫の原因である白癬菌に話をもどしましょう。
「カビは細胞が老化、あるいは死んでいる場所に生える」という条件にピッタリあてはまる部分が実は角質層なのです。
白癬菌の中でも「 紅色白癬菌(こうしょくはくせんきん)」と「趾開白癬菌(しかんはくせんきん)」といわれる種類は角質層を最も好みます。
というのは、この菌は角質層の主成分であるケラチンを大好物としているからです。
身体の部分でケラチンが多い場所は、足の裏、手の平、意外なところでは爪や毛などもそうです。爪が伸びてくると先が白くなりますが、これは角質層が老化して死んだからです。いずれにしろ爪の主成分は角質と同じ蛋白質のケラチン。白癬菌はこの硬い爪をも侵食してしまうのですから、その生命たるや、いやはやたいしたものです。
人体に生えるカビは他にも何種類かありますが、ケラチンを食べて生きているカビは、そう多くはありません。ほとんどの場合、食べても消化できないからです。ところが、白癬菌はケラチンを食べて強く、たくましく生き続けることができます。
●足についたら、なかなか離れない白癬菌
水虫は皮膚の病気です。たかが水虫と軽くみがちですが、水虫が原因で入院する患者もいます。放っておいても自然と治る病気ならよいのですが、伝染性で、放っておくとどんどん繁殖することが多い、となると、これは無視できません。
水虫を放っておいたため、足が化膿して歩けなくなり、病院で手術。切開して膿を取り出すハメになる人もいます。水虫のために試合を欠場してしまったプロ野球選手もいたくらいです。
病気はなんでもそうですが早目、早目の治療が肝心。足の指が痒くなったらまず水虫を疑い、大事に至る前に、完治していただきたいも
のです。
たかが水虫と笑っていられない、もうひとつの理由として次のようなデータもあります。昭和五十年頃、ある調査機関が「あなたの持病は?」というテーマでアンケート調査を行ったところ、第一は肩こりで、その時「水虫」は四位でした。ところが、最近、同様の調査をした
ところ、「水虫」と答えた人が最も多く、トップになってしまったのです。水虫は私たちの足元で、確実にその勢力範囲を広げていたのです。
水虫は立派な病気。しかも、かなり手強い相手なのです。そのあたりの認識をハッキリさせておく必要があることをこのデータは物語っているようです。
ところで、白癬菌は、どんなスタイルで角質層に住みついているのでしょうか。
表面に広く、それもクサビ状になって取り付き、角質層の奥の方に白癬菌の尖った部分を食い込ませる状態になっています。そして、菌が住んでいる角質層の部分がはがれ落ちないと水虫は治りません。
つまり。根が深いのです。白癬菌が一度足についたら、よほど根気よく治療しない限り離れない理由は、ここにあります。
同じ好かれるなら、白癬菌以外のもっといいものに好かれたいものです。
ところで、角質層の白癬菌は、どうして体内へ侵入していかないのだろうかと、疑問に思っておられる人もいるでしょう。その理由は、カビの性質と皮膚細胞の生命力にあります。
角質層の内側からは、絶えず元気な細胞がせり上がっており、基底部分では、どんどん細胞がつくり出されています。活発な細胞付近には、細胞が働けるだけの水分があり、リンパ液があり、白癬菌を抑える体液成分があるのです。ですから、通常、体内への侵入はできないのです。

白癬菌をはびこらせる高温多湿

水虫の人は、ナイロンの靴下を避け、靴の長時間のはきっぱなしもよくありません。なぜなら、ナイロンの靴下、靴のはきっぱなしは、足をムレさせてしまうからです。ムレるとはすなわち、湿度が高く、温度も適当に上昇している環境です。白癬菌が最も好む世界でもあるのです。
足の裏は手の平と並んで、体の中で汗腺が最も多い場所。体全体の汗腺の数はおよそ500万。そのうち、足の裏と手の平には、総数の40パーセント、数にして約200万個が集中して
いるのです。
手の平は絶えず外気にさらされていますので、ゴムの手袋等をはめない限り、ムレるということはありません。ところが、足の場合、そうもいきません。一日中、密閉された靴の中でじっと耐えていなければならないのです。汗は、汗腺の数に比例して出てきますから、靴の中は必然的に高温多湿とならざるを得ないのです。
ちなみに、平均的な不感性発汗(目に見えない汗)の量は一日に300〜700ミリリットル。仮りに500ミリリットルと考えれば、200ミリリットルが手と足の裏から発散されています。そのうち半分が足と考えれば100ミリリットル、片足だと50ミリリットルということになります。だいたいコップ4分の1程度の量でしょうか。これが、ジトーと絶えず、靴の中
を湿らせているのです。
どうして、手と足の裏に多くの汗腺が集まっているのか、という理由のひとつに、かつて人間が木の上で生活していたなごりだろう、という説があります。手と足の裏が適度に湿っていれば、確かに木をつかんだり、枝の上を歩いたりするのには都合がよいでしょう。
また、「手に汗握る」という言葉もある通り、人間は緊張すると無意識のうちに、集中して手足から汗をかきます。やはりこれも、人間が長い間に本能として体に刻まれた生きる知恵ともいえます。危険にさらされると、すぐに木に逃げたり、武器として棒等を手に握らなければならな
かったからです。
ところが、人間のこうした体の機能も、水虫にとってはまさに好都合。それも、靴の中の足の裏などは、水虫の別天地。その中でも、超一等地はなんといっても、足の指と指の間。薄い角質と汗や耐のたまりやすい構造の上に、適度な温度と湿気が加わり、白癬菌の培養地としては、申
し分ない環境となっています。
しかも、靴下が汗を吸い取らないナイロン製(他の化学繊維製でも同じ)とくれば、水虫にならないほうがおかしいくらいです。
それでも、冬場は空気全体が乾燥しており、温度も高くないので汗の量もさほどではありません。ところが、梅雨期から夏場にかけては、そうはいきません。ただでさえ、高温多湿になりが
ちなのに、靴の中までジトジトし始めたら、もう危い。足の手入れ、靴の手入れ、靴下選び等を、よほどしっかりやらないと、途端に白癬菌のエジキになってしまいます。
「水虫は皮膚に生えるカビである」
という認識さえしっかりもっていれば、高温多湿がカビの発育にどんなに適しているものかは、小学校の理科の時間に教わったはず。予防法も必然的に見えてくるはずです。

消毒薬で、白癬菌は殺せない

家庭の薬箱の中でおなじみの皮膚消毒薬を水虫に使用した経験があるのではないでしょうか。たとえば、足の裏に半米粒ぐらいの小水疱性の集まりがみられ、これを針で水疱をつぶした後、オキシフルで消毒してマーキュロをつけておく、といった具合にです。
また、ただれた趾間を治療するため、オキシフルで消毒したり、稀ヨードチンキをぬったりしたことはありませんか。
効果のほどはいかがだったでしょうか。多分、小水趨性や趾間のただれの症状は痒みが伴いますから、オキシフルや稀ヨードチンキを患部につけると、しみて痛いというより快かったに違いありません。
では、蝉みを緩和してくれるこれらの消毒薬、水虫には効果があるのでしょうか。結論からいえば、静菌作用、つまり白癬菌の活動を静めることはできますが、残念ながら殺菌するまでは至りません。
詳しくいいますと、消毒薬はあくまでも皮膚の消毒が限界なのです。つまり、細菌(バクテリア等)を殺すことはできても、細菌より高等生物である菌(カビ等)を殺す作用はないのです。
最初から、消毒薬は細菌を殺すことを目的につくられており、カビである白癬菌を殺す力は通常の濃度ではないのです。
冬も生きつづける。白癬菌
夏は、痒くてたまらない水虫。仕事中、あまりの痒さに耐えられず足と足をこすり合わせて、患部が痛くなるぐらいこすってしまい、家に帰って患部を見てみると、流出液でジクジクしてただれがひどい、などという経験をお持ちの方も多いことでしょう。
水虫患者にとって、夏は地獄の季節。涼しい風が吹く秋が少しでも早くこないものかと、それこそ「一日千秋」の思いで待ちこがれるものです。
ところが、実際に涼風が吹き始め、水虫の楳みが薄らいでくると、あの夏の苦しい思い出などコロリと忘れてしまい、「なんで今頃、水虫の治療なんて」と治療にはあまり熱心にならないものです。冬場に入ればなおさらのこと症状はほとんどなくなり、ただれた部分も自然とよくなってしまいます。見た目は、完全に治った状態です。
ところがどっこい、そうは問屋が、いや白癬菌は卸ろさないのです。その証拠に、はがれそうな皮膚の部分をとって顕微鏡で見ると、いないと思っていたはずの白癬菌が、なんと、角質層にしっかりとくっついているのです。「知らぬは仏」とはまさにこのことです。白癬菌はいつになったら離れてくれるのでしょう。それを解くカギは、白癬菌の一年のスケジュールにあります。
一年を通して、白癬菌の繁殖具合を追ってみました。
新入社員でしたら通勤の革靴になれてきた五月、ベテランのビジネスマンなら春の陽気で中だるみしやすい五月といっていいでしょう。この五月頃から水虫を訴える人が増加しています。そして雨の多い六月に入ると白癬菌はぐっと増し、爆発的に繁殖し始めます。症状もみるみる悪化し、偉さに耐えられない状態になります。
そして、水虫シーズンのピークである七、八月を迎えるわけです。梅雨も明けて初夏の暑い日ざしが地面を照らし、湿度がぐんぐん上昇するこうした季節はビジネスマンに限らず、誰の靴の中も、外気と比例して高温多湿でムレ、不潔な状態になっています。白癬菌にとってこれほど嬉しい時期はないでしょう。水虫患者が急に増え出すのもこの時期です。
ところが、先ほどもいいましたが、九〜十月頃になると痒みはおさまり、菌の繁殖も徐々に低下してきます。真冬になると、全治したかのような症状にまでなってしまうのです。
では、冬、白癬菌はどうしているのでしょう。人間の角質層は冬も少しずつむけて自然に落ちています。もし、寒さとともに繁殖が低下し、真冬は繁殖がとまったとすれば、垢と一緒に捨てられ、冬の間に水虫は治ってしまいます。
しかし、水虫患者からは冬の間も菌が検出されるのです。夏、皮膚病患者のうち、五〇〜六〇%に白癬菌を検出できますが、実は冬も同じぐらいのパーセンテージなのです。
つまり、皮膚の新陳代謝と同じくらいの早さで、白癬菌は新しい角質層へと食い込んでいきます。エイリアンも舌を巻いて逃げ出すほどの執念深さなのです。
さて、この「水虫サイクル」、一年のうち最も治療に適した季節はといえば、いうまでもなく冬。白癬菌が角質の中に冬ごもりしている時こそ、夏のあの苦しみの仕返しをするべきです。「江戸の仇を長崎で」ではありませんが、「夏のウラミを冬に討つ」。これが、水虫治療の極意と心得ていただきたいと思います。ただし、夏の治療も怠ってはいけません。

白癬菌に好かれやすい体質がある

水虫の原因は、人体に生えるカビであることは、理解していただけたと思います。しかし、水虫についての話がおもしろくなるのはこれから。まだまだ興味ある内容がたくさん飛び出してきます。
「水虫は高温多湿で不潔な所に繁殖し、その元凶である白癬菌はいたる所にいる」と、述べてきました。その証拠に、ある調査によれば、サラリーマンのうち、四人に一人以上は水虫で悩んでいるといいます。四人に一人という数字が多いのか、それとも少ないのか、論議を要するとこ
ろですが、はっきりしているのは、四人のうち二人、ないしは三人は水虫にかかっていないということです。
この三人も同じサラリーマン。ということは、朝はいた靴は夜まで脱ぐ機会は少ないに違いありません。また、靴をはかなかったとしてもいたる所に菌がバラ散かれている以上、菌を避けて生活するということはできません。と、なると、同じような条件のもとで生活をしていても水虫にかかる人と、かからない人がいるということです。
お正月に食べるモチは、数週間後に、青カビ、赤カビが生えます。しかも生える時は一個だけでなく、たいていはどのモチにも同じように生えます。つまり、モチに生えるカビは実に平等なのです。
モチに生えるのもカビならば、足に生えるのもカビ。ところが、同じカビでも水虫の原因となる白癬菌は、平等ではないのです。たとえば、同じオフィスで働いていても、Aさんは水虫で四六時中足をモゾモゾさせているのに、隣のBさんは水虫にかかったこともないという。Aさんからみればうらやましい限りでしょうが、これはよくある話です。
なぜ、同じカビなのに水虫に好かれたり、嫌われたりする人が現われるのでしょうか。それは、モチにはカビに対する抵抗力はありませんが、人間はカビをはねのけるだけの抵抗力が備わっているからです。抵抗力が強ければ、たとえ皮膚に白癬菌がついても水虫にはなりませんが、抵抗力が弱いと正月のモチ同様の運命をたどることになります。
モチ肌は美しい皮膚を表現した言葉ですが、モチのようにカビに冒された肌はいただけません。くれぐれもご用心。

水虫になる人とならない人の違い

白癬菌が、足や手に寄生すると水虫。股(陰部)だとインキンタムシ。頭に生えるとシラクモとなります(いずれの病名も俗名)。ところで、水虫に触れた指先で、頭をポリポリかいてもシラクモにならないのは皮膚に抵抗力があるお陰。そこで皮膚の抵抗力について話をしておきます。
皮膚は白癬菌や他の細菌から身を守る働きをしています。
どのようになめらかな皮膚でも、その表面を顕微鏡で観察すると凸凹しているのがわかります。その溝(皮膚)には無数の小孔があり、その中のいくつかの孔は汗が分泌される汗孔で、いくつかは毛孔(毛穴)です。毛孔は、毛が生えていると同時に、脂腺からの分泌もここから出します。つまり、二役をなしているわけです。
さて、ここで白癬菌と極めて関係深いのが脂腺と汗腺。脂腺からは、いつも中性の皮脂(あぶら)が分泌され、汗腺からは弱酸性の汗が分泌され、お互い混ざり合って皮膚表面に薄い被膜をつくり、皮膚の乾燥を防いでいます。さて、この被膜、カビが皮膚につくのを防いだり、細菌の増殖をくいとめる作用をしています。
ところが、水虫が発生する手の平と足の裏は毛穴もなければ、脂腺もありません。それでも水虫にかからない人がいるというのは、角質層じたいに皮脂にかわる成分、脂質が含まれているからです。
しかし、さまざまな要因(ストレスや食事内容等)が重なり合うと、被膜の酸性度が弱くなることもあります。そうすると、白癬菌が発生しやすい条件となります。
水虫にかかる人とかからない人に分かれるのも、あるいはまた、おなじ人が左足は水虫なのに右足は健全などということが起きるのも、すべて皮膚の表面を細菌から守る皮脂や、汗のペーハー濃度(ペーハーとはpHと書き、酸、アルカリ度を示すもの)にかかわっているのです。
しかし、このpH濃度は、残念ながら自分でコントロールすることができません。どうやら生まれつきの体質のようです。といって、両親を恨んでもあなたの体質がかわるわけではありません。
小まめに足元をきれいにしておくなど、最善の療法を見つけることが大切です。

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